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ガザに支援輸送車入る、ハマスが人質の遺体引き渡し

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午前の時点で6万7869人、負傷者は17万105人となっている。
2025年10月15日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部、支援物資を積んだトラック(ロイター通信)

パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが15日、人質の遺体の一部をイスラエル側に引き渡した。

イスラエルはこれを受け、ガザへの食料輸送を許可。南部ラファの検問所の開放準備を再開した。

イスラエルはハマスが遺体の返還を遅らせているとして、ラファ検問所の閉鎖継続や支援物資の削減の可能性を警告していた。

ハマスは停戦合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。

赤十字は遺体の捜索や身元確認に数週間かかる可能性があるとして、イスラエルに理解を求めていた。

しかし、ハマスは15日夜に複数の遺体を返還。イスラエルはこれを受け、国境沿いで待機していた輸送隊の立ち入りを許可した。

ロイター通信は当局者の話しとして、「食料を積んだ大型トラック600台がまもなくラファからガザに入る」と報じた。

トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、ハマスが合意の履行を怠った場合、イスラエル軍によるガザへの地上侵攻を容認することを検討すると警告した。

トランプ氏はCNNの電話インタビューで、「私が攻撃を許可したら、イスラエルはあの街に戻ってくるだろう。生存している人質を取り戻したイスラエルはそこに入って、奴らをぶっ潰すだろう」と語った。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午前の時点で6万7869人、負傷者は17万105人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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