◎パキスタン政府は先月、全ての不法移民に対し、11月1日までに国外に退去するよう命じ、それ以降に残っている移民は拘束・強制送還すると警告した。
アフガニスタンのパキスタン国境近くで活動する人道機関は5日、屋外の避難スペースに多くのアフガン難民が押し寄せ、支援を待っていると報告した。
パキスタンを追われたアフガン難民数万人がトルカム国境検問所近くで寝泊まりしている。
国連などによると、この屋外スペースにトイレや水道はなく、食料・飲料水・医薬品が圧倒的に不足しているという。
パキスタン政府は先月、全ての不法移民に対し、11月1日までに国外に退去するよう命じ、それ以降に残っている移民は拘束・強制送還すると警告した。
25万人ものアフガン難民が10月31日の避難期限を待たずにパキスタンを去った。
アフガン人はパキスタンの2つの国境検問所から出国する。
タリバン暫定政権は検問所の近くに避難スペースを開設し、国際社会に支援を提供するよう呼びかけている。
国連によると、トルカムに適切なシェルターはなく、飲料水の確保も難しく、たき火以外の暖房手段はなく、照明もなく、トイレもない。衛生状態も悪い。
国連は「毎日数千人がアフガン側に避難している」と報告している。
AP通信の応じた男性はパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルに17年間住んでいた。それによると、男性とその家族は1週間ほど前にアフガン国境まで強制送還され、出国を命じられたという。
家族は家財の持ち出しを許可されず、自宅にすべてを残してきた。