◎1月17日の午後2時に西部バードギース州の近郊でM5.3の地震が発生し、2時間後にほぼ同じ地点でM4.9の地震が観測された。
2022年1月17日/アフガニスタン、西部バードギース州の集落(Bakhtar News Agency/AP通信)

1月18日、国連はアフガニスタン西部で17日に発生した地震について、これまでに少なくとも26人の死亡が確認され、集落の家屋約800戸が崩壊したと明らかにした。

国連人道問題調整事務所は声明の中で、「崩壊した家屋の大半はレンガ造りで、生存者は各地域にとどまり支援を待っている」と述べた。

米国地質調査所のデータによると、17日の午後2時に西部バードギース州の近郊でM5.3の地震が発生し、2時間後にほぼ同じ地点でM4.9の地震が観測されたという。

バードギース州はトルクメニスタンとの国境沿いに位置し、アフガニスタンで最も開発の遅れている地域のひとつである。

国連は声明の中で、「犠牲者の大半は家屋の崩壊に巻き込まれ、これまでに子供4人を含む少なくとも26人が死亡、数人が負傷した」と述べた。

バードギース州カディス地区の当局者は国営メディアの取材に対し、「いくつかの家屋が倒壊し、女性と子供の遺体を回収した」と述べた。報道によると、救助隊は影響を受けた複数の集落で活動を続けており、犠牲者はさらに増える可能性があるという。

タリバンは影響を受けた州の住民に支援を提供するよう国連に呼びかけた。

国連も支援の必要性を強調したうえで、「影響を受けた地域の住民は食料、避難所、医薬品などの基本的な物資、そして暖房器具を必要としている」と述べた。

昨年8月のタリバン政権発足以来、バードギース州を含む開発の遅れている貧しい地域の状況は大幅に悪化した。

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