◎アフガンでは2021年の政変以来、多くのジャーナリストが職を失った。独立系メディアも資金不足やスタッフが国外に逃亡したため閉鎖を余儀なくされた。
タリバンの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

アフガニスタンのタリバン暫定政権がイスラムの価値観を考慮していないとして、2つのテレビ局の放送免許を取り消した。報道官が16日、明らかにした。

それによると、免許を取り消されたのは首都カブールに本拠を置く2つの地元テレビ局。国家とイスラムの価値観を考慮しなかったという。

情報省の報道官は声明で、「裁判所がこの問題を審理している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

AP通信は関係者の話しとして、「この2テレビ局は欧米のニュースを積極的に発信していた」と伝えている。

報道官はこう述べている。「度重なる警告や勧告にもかかわらず、両テレビ局はジャーナリズムの原則に従わず、国家やイスラムの価値観を考慮しなかった」

アフガンでは2021年の政変以来、多くのジャーナリストが職を失った。独立系メディアも資金不足やスタッフが国外に逃亡したため閉鎖を余儀なくされた。

女性ジャーナリストは就労禁止令や渡航制限により、さらなる苦難に直面している。

2テレビ局は免許停止に関するコメントを出していない。そのうちの1つはイスラム過激派組織「ヒズブ・タフリール」とつながりのある軍閥指導者が所有している。

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