◎テロはバダフシャン州ファイザバードのモスク近くで発生し、警察の元幹部を含む少なくとも13人が死亡、30人が負傷したという。
アフガニスタンを統治するタリバンは8日、北東部バダフシャン州の追悼式典会場で自爆テロが発生し、少なくとも13人が死亡したと発表した。
内務省の報道官によると、テロは州都ファイザバードのモスク近くで発生し、警察の元幹部を含む少なくとも13人が死亡、30人が負傷したという。
報道官は声明で「死者数は暫定値であり、増加する可能性がある」と述べている。
バダフシャン州の知事室はその後、この攻撃は自爆テロによるもので、重傷者のうち数人が軍のヘリで首都カブールに移送されたと声明を出した。
この追悼式は6日の自動車爆弾テロで死亡した副知事のために行われていた。この攻撃では副知事の運転手も死亡、10人が重軽傷を負ったと伝えられている。
現地メディアによると、犯行声明は確認できていないという。6日の自動車爆弾テロについてはイスラム国(ISIS)が犯行声明を出している。
カルザイ(Hamid Karzai)元大統領は自身のツイッターアカウントに声明を投稿。「追悼式典爆破はテロ行為であり、人間およびイスラムの基準に反する」と断じた。
副知事の葬儀は7日に行われ、タリバンの高官も参列した。
中央政府のムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は8日の事件をISISによるテロ攻撃と非難し、バダフシャン州の取り締まりが強化されたと明らかにした。
同州では昨年末にも同種のテロ攻撃で出勤途中の警察署長が殺害されている。この事件についてはISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)が犯行声明を出している。
IS-Kは爆発物を積んだ車を署長の通勤ルート上に停め、通過に合わせて爆破したとしている。