◎同大使館はノルウェー外務省に引き渡される。
在ノルウェー・アフガニスタン大使館が12日に閉鎖されることになった。ノルウェー外務省が10日、明らかにした。
タリバンは7月、旧政権が設置した外交使節団を認めず、イギリスをはじめとする欧州13カ国の大使館が発行した文書は無効であると宣言していた。
首都オスロの在アフガン大使館はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「同大使館は12日に閉鎖する」と書き込んだ。「同大使館はアフガンの他の多くの政治的・領事的ミッションと同様、多くの困難と限られた資源にもかかわらず、人権、多元主義、平和の価値観をもって活動を継続している...」
同大使館はノルウェー外務省に引き渡される。
同外務省は声明で、「この移転は我が国とタリバン暫定政権との関係を正常化するものではない」と強調した。
タリバンは2021年8月に権力を掌握して以来、どの国からも正当な統治者として認められていない。
ノルウェー外務省の報道官はAP通信の取材に対し、「我が国はアフガンが国際的な義務を遵守し、人権、特に女性と女児の人権を改善するまで、関係を正常化しないことを明確にしてきた」と述べた。
タリバンが3年前にカブールを制圧して以来、西側の外交官たちは宙ぶらりんの状態となっている。
西側はタリバンが女性や少女の教育、雇用、その他権利を保障しない限り、承認することはないと明言している。
カブールの在イギリス大使館はタリバンが職員を解雇したことを受け、9月27日に閉鎖される予定だ。