◎西側はタリバンが女性や少女の教育、雇用、その他権利を保障しない限り、承認することはないと明言している。
アフガニスタン・カブールの在イギリス大使館がタリバン暫定政権に勘当され、閉鎖されることになった。英政府が9日、明らかにした。
同外務省は声明で、「大使館はタリバンによる職員解雇を受け、閉鎖される」と述べた。英政府はタリバンを承認していない。
駐大使もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「在アフガン・イギリス大使館は9月27日に閉鎖される」と書き込んだ。
英政府も大使も、大使館の職員がどうなるか明言していない。
タリバンがカブールを制圧した21年8月以来、西側の外交官たちは宙ぶらりんの状態となっている。
EUをはじめとする多くの大使館が活動を続けているものの、タリバンからの協力を得られていないとして、怒りと不満を表明している。
タリバンはパキスタンや中国を含むいくつかの友好国に外交官を派遣している。
タリバンは7月、旧政権が設置した外交使節団を認めず、イギリスをはじめとする欧州13カ国の大使館が発行した文書は無効であると宣言していた。
多くのタリバン指導者が制裁下にあり、どの国も公式にタリバンをアフガンの正当な統治者と認めていない。
西側はタリバンが女性や少女の教育、雇用、その他権利を保障しない限り、承認することはないと明言している。