◎IS-Kはこの自爆テロでタリバンの幹部20人が死亡、民間人など50人が負傷したと主張している。
2023年2月14日/アフガニスタン、首都カブール、ISIS戦闘員が潜伏していた建物とタリバンの傭兵(Ebrahim Noroozi/AP通信)

アフガニスタンに拠点を置くイスラム国系組織のひとつ、IS-K(イスラム国ホラサン)が10日、北東部バダフシャン州の追悼式会場で自爆テロを決行したと犯行声明を出した。

IS-Kはスンニ派のアマーク(Aamaq)通信に声明を掲載。「聖戦士がファイザバードのモスクを狙った」と明らかにした。

IS-Kはこの自爆テロでタリバンの幹部20人が死亡、民間人など50人が負傷したと主張している。

タリバンの報道官は8日の声明で、「警察の元幹部を含む少なくとも13人が死亡、30人が負傷した」と報告している。

この追悼式は6日の自動車爆弾テロで死亡した副知事のために行われていた。この攻撃では副知事の運転手も死亡、10人が重軽傷を負ったと伝えられている。IS-Kはこの攻撃にも関与したと主張している。

アフガンでは2021年8月の政変以来、IS-Kによるテロ攻撃が相次いでいる。この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンにも攻撃を仕掛けており、多くの市民が自爆テロや襲撃に巻き込まれて死亡した。

バダフシャン州では昨年末にも同様のテロ攻撃で出勤途中の警察署長が殺害されている。この事件についてもIS-Kが犯行声明を出した。

IS-Kは爆発物を積んだ車を署長の通勤ルート上に停め、通過に合わせて爆破したと主張している。

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