SHARE:

アフガン・インターネット障害、一部復旧、原因不明のまま

タリバン暫定政権は1日、全国的なインターネット遮断の報道を否定し、古い光ファイバーケーブルが老朽化しているため交換中であると発表した。
アフガニスタン、首都カブールの通り(Getty Images/AFP通信)

アフガニスタンのインターネット通信が2日間にわたる全国的な遮断の後、一部復旧した。世界各国のネット接続状況を監視する英団体ネットブロックスが2日、明らかにした。

アフガンでは9月29日、インターネットに接続できなくなった。

タリバン暫定政権の最高指導者アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は今月初め、不道徳を防止するとして、インターネット禁止令を発令。その後、複数の州でネットが遮断された。

ネットブロックスはX(旧ツイッター)に声明を投稿。「このトラブルはタリバン指導部が不道徳規則を適用した後に発生した」と書いた。

タリバン暫定政権は1日、全国的なインターネット遮断の報道を否定し、古い光ファイバーケーブルが老朽化しているため交換中であると発表した。

遮断の詳細は不明のままだが、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は9月30日の声明で、「9月16日以降、国内の多くの地域でインターネット接続が中断している」と報告していた。

またUNAMAは、「9月29日夜に首都カブールと全国で、事前通知なしにインターネットとモバイル通信の両方が遮断された」と指摘した。

さらに、「このインターネット禁止措置の即時的かつ広範な影響には、女性や少女の孤立をさらに深刻化させること、緊急サービスや医療へのアクセス制限、航空業界の混乱、扶養家族への送金手段の制限が含まれる」と強調した。

アフガンの民間航空会社カーム航空は地ネット停止の影響で運航を完全に停止している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします