◎旧タリバン政権の勧善懲悪省はイスラム法に従わない女性を打ち負かし、世界から非難されていた。
アフガニスタンの現地メディアによると、タリバンはイスラム法に基づく厳格な取り締まりを推進する悪名高い勧善懲悪省の運用を正式に開始した可能性が高いという。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、タリバンの道徳パトロール部隊がオフィスの外にいる女性スタッフに仕事に戻るよう命じている様子が記録されていた。
旧タリバン政権の勧善懲悪省はイスラム法に従わない女性を打ち負かし、世界から非難されていた。
アフガニスタンの女性たちは2001年10月以来、多くの権利を求めて戦い、教育や仕事を含む基本的人権を獲得したが、先日発足したタリバンの男性限定内閣は女性の権利を再び奪うのではないかと懸念されている。
タリバンの指導者たちは女性の権利を尊重すると約束しているが、勧善懲悪省の復活と女性問題省の廃止は西側諸国の不安を煽り、アメリカを含む関係国は女性の権利を尊重しなければ援助を停止する可能性があると示唆している。
タリバンの指導者のひとり、モハマド・ユスフ氏はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューの中で、勧善懲悪省は政権運営に必要不可欠と語った。「アフガニスタンはイスラム教に奉仕します。したがって、勧善懲悪省の設置は必要不可欠なのです...」
現地のジャーナリストは女性問題省の看板が勧善懲悪省に置き換えられたことを確認したが、旧政権時代の勧善懲悪省と同じように運用されるかどうかは不明。
勧善懲悪省は悪名高いタリバンの道徳警察を各地に配置し、イスラム法で定められた服を着ていない女性や男性の同伴者なしで外出している女性を殴打し、ムチで打ち、即決処刑することも珍しくなかった。
タリバンのイスラム法は少女の小学校以降の教育を禁じ、女性の働く権利を奪い、音楽、ダンス、テレビ、その他の娯楽を排除し、礼拝を強制し、男性はあごひげを伸ばすよう命じられ、西洋を連想させる服や髪型は粛正の対象になった。
しかし、タリバンの当局者はワシントン・ポスト紙の取材に対し、「勧善懲悪省の執行者は以前のように武力を行使せず、パトロールは警察や兵士以外が行う」と述べた。
女性問題省で働いていた女性スタッフは現地メディアの取材に対し、「職場に戻りたいと何度も懇願したが、タリバンは施設への立ち入りを禁じた」と述べた。「多くの女性が家族を養っています。私たちは自宅に閉じ込められたくありません」
タリバンのスポークスマンは以前、女性はイスラム法の解釈に従って勉強し、働くことを許可されるだろうと述べたが、何が許可され何が禁じられるかは明らかにしていない。
アブドゥル・バキ・ハッカーニ高等教育大臣は先週、大学のクラスは性別分けされ、新しいドレスコードを導入すると発表した。ドレスコードの詳細は不明。旧政権は女性にブルカ(全身を覆うイスラム教のヴェール)の着用を強制した。
Taliban replaced the Women's Affairs Ministry with the Ministry of Vice and Virtue. #Kabul #Afghanistan pic.twitter.com/odVd4avdHx
— Khalil Noori (@KhalilNoori) September 17, 2021