◎北部クンドゥズ州のモスクで自爆テロが発生し、少なくとも50人が死亡、100人以上が負傷した。
10月8日、アフガニスタン北部クンドゥズ州のモスクで自爆テロが発生し、少なくとも50人が死亡、100人以上が負傷した。
イスラム国(ISIS)関連のジハード組織は8月に首都カブールを占領したタリバンの指導者、宗教機関、そして少数派のシーア派イスラム教徒に対する攻撃を強化している。
自爆テロが発生したサイード・アバド・モスクはシーア派コミュニティが主に使用していた。地元メディアによると、ISIS関連組織が犯行に関与したことを認めたという。
米兵13人と民間人160人以上が死亡した8月の空港自爆テロに関与したとされるISIS-K(イラクのイスラム国家とレバント)は最近、東部の主要都市で自爆テロを複数実行している。
ISISの自爆テロ犯はモスク内に礼拝者が集まったタイミングを見計らって爆弾ベストを起爆したと伝えられている。
負傷者の搬送と応急手当てを手伝った地元住民のザルマイ・アロクザイ氏はAFP通信の取材に対し、「モスク内には遺体が散乱していた」と語った。「救急車は遺体を運ぶために病院と現場を往復していました...」
地元メディアによると、300人以上が祈りに参加していたという。死亡者数はさらに増えると見込まれている。
国連は7日の声明で、「クンドゥズの自爆テロは宗教機関を標的とする悪質な攻撃の一部」と述べ、首都カブールのモスク近くで先週発生した自爆テロと、ホウスト州の教育機関に対する攻撃に言及した。
ISIS関連組織は先週、タリバンの上級指導者が参加するカブールのモスクを狙った。また、ISISがかつて拠点を置いていた東部ナンガハール州とクナル州でも小規模な攻撃が相次いだと伝えられている。
クンドゥズの自爆テロの犯行声明はまだ出ていないと伝えられているが、ISIS関連組織の犯行であれば、テロの標的は首都から全国の主要都市に広がりつつあると示されることになる。
一部の専門家は、「タリバンはISISがもたらす脅威を軽視している」と警告した。
多くのアフガニスタン国民はタリバンが権威主義的であったとしても、少なくとも戦争のない平和な時代になってほしいと望んでいた。
しかし、ISISは国際社会とのつながりを求めるタリバンの統治を否定し、新たな内戦を引き起こそうとしている。