◎アフガニスタンにとどまらざるを得なかった人々は空港の運用再開を待ち望んでいる。
9月2日、カタールの外相はアフガニスタンのハミド・カルザイ国際空港の再開に向けた協議を進めているが、現時点で運用を再開できる見通しは立っていないと述べた。
アフガニスタンにとどまらざるを得なかった人々は空港の運用再開を待ち望んでいる。
旧政府を追放したタリバンは少女の就学を許可し、女性の就労を推奨し、近いうちに国内外への旅行を許可すると約束することで緊張を和らげようとした。しかし、タリバンの恐怖政治を知っている人の多くはこれらの約束を信用していない。
現地メディアによると、数十人の女性グループが西部ヘラート州の政府庁舎前で権利の保護を訴える抗議デモを行い、州知事に直接要求を伝えたいと訴えたという。また女性たちは、タリバン新内閣に女性議員を含めるよう要求した。タリバンの戦闘員は州知事との面会は許可しなかったが、庁舎前での抗議デモは許可した。
タリバンは1996年から2001年まで権力を握った際、イスラム法に基づく厳格な規則で人々を罰し、女性を公の場から排除した。
アフガニスタンと他国を結ぶ拠点である首都カブールの空港はタリバンの管理下に置かれているが、現在は閉鎖されている。カタールのモハマド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・タニ外相は2日、首都ドーハの記者会見で、「空港を再開できる兆しは見られない」と警告した。
カタールとトルコのチームは1日に現地入りし、空港の運用再開に向けた取り組みを支援した。国連もアフガニスタンに人道支援を提供するためには空港の再開が必要不可欠と強調している。ただし、民間航空会社がサービスを提供する意思があるかどうかは不明。イスラム国(ISIS)を含むジハード組織は空港近辺でも活動していると信じられており、いつロケット弾が飛んでくるか分からない。
アル・タニ外相は記者団に、「できるだけ早く空港の運用を再開したいと望んでいる」と語った。「私たちは空港の安全性、設備、その他の諸問題の評価を続けています...」
一方、トルコのメブリュト・チャブソグル外相は、「軍用機の運航を最初に再開する可能性がある」と示唆したが、時期は明らかにしなかった。
ドーハを訪問中のドミニク・ラーブ英外相はアル・タニ外相との共同会見の中で、「イギリスはタリバンを公式に認めることはないが、タリバンの指導者と積極的に関わり、女性の権利の保護を含む約束を遵守できているかどうかをテストし、対話を継続する」と語った。
タリバンが約束を守らなかった場合、西側諸国と複数の国際金融機関はアフガニスタンへの援助を完全に停止する可能性がある。国際通貨基金(IMF)と世界銀行は先日融資を一時的に停止し、アメリカはアフガン中央銀行が米国内で保有する資産を凍結した。
ラーブ外相は、「タリバンの全てをチェックし、判断する」と強調した。
西部ヘラート州の女性抗議者たちも同様のメッセージをタリバンに送った。デモの組織に関わったフリバ・カブルザニ氏はAP通信の取材に対し、「タリバンの指導部は行動で示さなければならない」と述べた。「タリバンは女性の権利を保障すると約束しました。私たちは彼らの行動を監視します。世界は私たちの声を聞き、私たちと一緒にタリバンを厳しく監視してください」
同じく抗議デモに参加したマリアム・エブラム氏は、「タリバンには期待できない」と述べたが、それでもアフガニスタンの女性は権利の保護を求め抗議し続けると強調した。「女性の権利は世界共通であり、私たちはそれをタリバンに渡すつもりはありません」