◎ホワイトハウスは30日、ハミド・カルザイ空港近くで発生したロケット攻撃の情報をジョー・バイデン大統領に伝えたと声明を発表した。
米主要メディアによると、首都カブールのハミド・カルザイ国際空港に向けてロケット弾が複数発発射されたという。
AP通信は8月30日未明にサリム・カルワン地区に向けてロケット弾が複数発発射され、死傷者は今のところ確認されていないと報じた。
ABCニュースはロケット弾5発が空港の近くで爆発したと報じた。ABCの取材に応じた政府当局者によると、駐留軍はロケット弾を迎撃するためにCounter-RAM(ロケット弾や迫撃砲を空中で迎撃する兵器システム)を使用したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
AP通信の取材に応じた目撃者は、「爆発音を聞いた直後、空に閃光が見えた」と語った。
米政府当局者は進行中の避難任務は続いていると強調した。
ホワイトハウスは30日、空港近くで発生したロケット攻撃の情報をジョー・バイデン大統領に伝えたと声明を発表した。
一方、米軍は29日に行った2回目のドローン空爆について、標的はイスラム国(ISIS)に関連するジハード組織ISIS-Kの自爆テロ犯であり、対象者が乗った車両を爆破したと発表した。アフガニスタンの保健当局者はABCニュースの取材に対し、「子供4人を含む民間人6人が爆発に巻き込まれ死亡した」と述べた。
米中央軍はABCに「民間人の死傷者が出たという情報を調査している」と述べ、その後、民間人の死傷者が出たことを認めた。
米中央軍のビル・アーバン大尉は29日遅くの声明で、「ISIS-Kに対する空爆で民間人の死傷者が出たことを認識している」と述べた。「ISIS-Kの自爆テロ犯はカブールの空港に対する新たな脅威でした。米中央軍は空爆の結果を評価しています...」
アメリカは8月31日中にアフガニスタンから撤退する予定である。米軍によると、8月29日時点で114,000人以上のアフガン人と外国人を国外に避難させたという。
米国務省は29日、約100ヵ国とNATOおよびEUが署名した声明を発表し、「タリバンから渡航文書を持っている人はまだアフガニスタンを離れることができるという保証を得た」と明らかにした。
一方、タリバンは31日の米軍撤退完了後、ハミド・カルザイ国際空港の管理を引き継ぎ、旅行を許可すると述べた。しかし、多くのアフガン人がタリバンは1996年に始まった抑圧的な支配に戻ると信じ、恐れている。
主要メディアによると、タリバンの戦闘員と思われる者たちが全国各地で民間人を殺害または虐待しているという。ただし、ISIS-Kを含むジハード組織の戦闘員はタリバンやアフガン兵の制服を着用して攻撃を仕掛けることが多々あり、タリバンが政権奪取以降に民間人の殺害や虐殺に関与したという決定的な証拠は見つかっていない。
今週初め、ISIS-Kの自爆テロ犯がハミド・カルザイ国際空港の近くで自爆し、少なくとも民間人169人と米兵13人が死亡した。
米軍は28日に東部ナンガルハール州のISIS-Kを空爆し、自爆テロに関与したリーダー格2人を殺害したと発表した。
自爆テロで死亡した米兵13人の遺体は29日にデラウェア州のドーバー空軍基地に到着した。バイデン大統領とジル夫人は犠牲者の家族と話しをしたと伝えられている。
式典にはロイド・オースティン国防長官、アントニー・ブリンケン国務長官、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長を含む政府高官も出席した。アフガニスタンで米兵が死亡したのは2020年2月以来約1年半ぶり。
<海軍の犠牲者>
・テイラーフーバー軍曹 31歳
・ジョハニー・ロザリオ・ピカルド軍曹 25歳
・ニコール・ジー軍曹 23歳
・ディーガン・ウィリアム・テイラー・ページ伍長 23歳
・ハンベルト・サンチェス伍長 22歳
・ハンター・ロペス伍長 22歳
・ライリー・マッカラム伍長 20歳
・カリーム・メイリー・グラント・ニコウイ伍長 20歳
・ジャレッド・シュミッツ伍長 20歳
・デビッド・リー・エスピノザ伍長 20歳
・マックストンソビアック衛生下士官 22歳
<陸軍の犠牲者>
・ライアン・ナウス軍曹 23歳