◎アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
アフガニスタンのタリバンは5日、イスラム国(ISIS)系組織の隠れ家を急襲し、戦闘員8人を殺害、9人を逮捕したと発表した。
ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッターに声明を投稿。「テロリストたちは首都カブールの政府要人襲撃に関与した」と説明した。
ムジャヒド氏によると、作戦はカブールと南西部ニムロズ州の2カ所で行われたという。
ISISはカブールの空港検問所、ホテル、在アフガン・パキスタン大使館への攻撃に関与したとみられる。
ムジャヒド氏はツイートの中で、「カブールでは外国人を含むISIS戦闘員8人を殺害し、7人を逮捕。ニムロズ州の作戦では2人を逮捕した」と述べている。
ISISはカブールの軍用空港検問所付近で1日に発生した爆弾テロの犯行声明を出している。また、12月中旬のホテル襲撃事件もISISが関与していた。
アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
IS-Kはシーア派の少数民族だけでなくタリバンの戦闘員にも攻撃を仕掛けている。
ムジャヒド氏は「隠れ家から軽火器、手榴弾、地雷、ベスト、爆発物を押収した」とツイートした。
カブールの地元住民によると、隠れ家周辺で数時間に及ぶ銃撃戦が繰り広げられ、爆発音も聞こえたという。
AP通信の取材に応じた男性は、「タリバンの治安部隊は作戦を開始する前に地域全体を取り囲み、周辺住民に自宅内にとどまるよう求めた」と語った。