◎アフガンではこの数カ月、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
2022年9月2日/アフガニスタン、西部ヘラート州の爆発現場近く(Omid Haqjoo/AP通信)

アフガニスタン当局は2日、西部ヘラート州のモスクで爆弾が爆発し、著名な宗教指導者を含む少なくとも18人が死亡、23人が重軽傷を負ったと発表した。

攻撃を受けたのは市内にあるモスク。金曜礼拝の正午の祈りが行われている最中に爆発した。

死者の中にはアンサリ(Mujib ur Rahman Ansari)師という30代の聖職者が含まれていた。州政府によると、アンサリ師はタリバン寄りの聖職者として知られ、過激な演説を行うことで有名だったという。

タリバンの政府報道官はツイッターに、「アンサリ師はヘラート州を訪問中の副首相と市内の別の場所で会談し、その後モスクに向かった」と投稿している。

ヘラート州知事はアンサリ師の兄も爆発に巻き込まれ死亡したと報告している。

報道によると、犯行声明は出ていない。

首都カブールのモスクで先月発生した自爆テロでも親タリバンの宗教指導者が死亡している。タリバンはこのテロをイスラム国(ISIS)の犯行と断言した。

アフガンではこの数カ月、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。

IS-Kはタリバンやシーア派教徒を標的にしており、血生臭い爆弾・自爆テロを繰り返している。IS-Kはしばしば金曜礼拝を狙って自爆攻撃を仕掛けている。

今回攻撃を受けたモスクはアンサリ師が長年説教師を務めてきたモスクで、スンニ派の信者が利用している。

アンサリ師は旧アフガン政府と欧米諸国にとって邪魔な存在のひとりだった。同氏の説教は抗議活動を扇動し、イスラム法に基づく女性の権利を支持していた。

国際機構「イスラム協力機構(OIC)」は2日、爆弾テロを非難した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク