◎アフガンにおけるISIS系組織のテロ攻撃は農村部から首都カブールなどの都市部に広がり、多くの市民が犠牲になっている。
アフガニスタン政府は27日、北部バダフシャン州で爆弾を積んだ自動車が爆発し、地元の警察署長を含む少なくとも3人が死亡、2人が負傷したと発表した。
タリバンの報道官によると、テロは州の警察本部近くで26日早朝に発生したという。
事件後、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)が犯行声明を出した。
IS-Kは昨年8月の政変以来、各地で攻勢を強め、タリバンの悩みの種になっている。
IS-Kは26日遅くの声明で、「警察署長の出勤経路に爆発物を積んだ車を止め、署長が近くに来た時に爆発させた」と主張した。
タリバンの報道官はこのテロに関与したとされる4人を逮捕したと述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
アフガンにおけるISIS系組織のテロ攻撃は農村部から首都カブールなどの都市部に広がり、多くの市民が犠牲になっている。
カブールの中国系ホテルで今月12日に発生した攻撃ではIS-Kの戦闘員とみられるテロリスト3人が死亡、窓から飛び降りた宿泊客少なくとも2人が負傷したと報告されている。
IS-Kはこの事件にも関与したと主張している。
中国政府はこの事件を受け、自国民にアフガンから脱出するよう強く促した。
この退避勧告はタリバン指導部に厳しい現実を突きつけた。
タリバンは昨年8月から続く経済崩壊に歯止めをかけるべく、外国企業に投資を強く促している。