◎タリバンは2021年8月の政権奪取時に米製を含む、旧政権のヘリを管理下に置いた。
アフガニスタン当局は21日、タリバンのヘリコプターが北部サマンガン州を飛行中、高圧送電線に接触・墜落し、乗組員少なくとも2人が死亡したと明らかにした。
タリバンによると、このヘリは北部バルク州を離陸後、この地域をパトロールしていたという。
タリバンの報道官は声明で、「ヘリは高圧送電線に接触し、まもなく墜落したようだ」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
タリバンは2021年8月の政権奪取時に米製を含む、旧政権のヘリを管理下に置いた。
AP通信によると、旧政権の空軍ヘリパイロット少なくとも140人が政変後、タジキスタンやウズベキスタンなどの中央アジア諸国に逃亡したという。
アフガン空軍のパイロットは米国が主導した20年に渡る戦争で重要な役割を果たしてきた。攻撃ヘリによる空爆はタリバンやその他のイスラム過激派に大打撃を与えた。
政変後、アフガン空軍のパイロットなど、約140人がタジキスタンからUAE(アラブ首長国連邦)に渡り、その後、最終目的地である米国に入った。