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アフガニスタン東部地震、死者2200人に、被害全容いまだ不明

被害の全容は明らかになっておらず、当局や国連、その他国際機関が総動員で調査している。
2025年9月3日/アフガニスタン、東部クナール州郊外、地震により倒壊した家屋(ロイター通信)

アフガニスタン東部のパキスタン国境付近で発生したマグニチュード6.0の地震について、タリバン当局は4日、これまでに2205人が死亡、3640人が負傷したと明らかにした。

この地震は8月31日の深発生。震源地は東部ナンガルハル州ジャララバード近郊。震源の深さは10キロ。津波は発生しなかった。

被害の全容は明らかになっておらず、当局や国連、その他国際機関が総動員で調査している。

タリバン暫定政権の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「大地震の死者は2205人に達し、負傷者は3640人に上った」と書いた。

また報道官は「避難家族向けに複数箇所にテントを設置済み」と述べ、「緊急の人道支援物資の組織的な配布が現在進行中だ」と付け加えた。

タリバン当局によると、東部クナール州の被害が特に深刻で、死者の大半が同州で確認されたという。

アフガンには活断層が複数あり、地震が多発している。

西部ヘラート州で23年10月7日に発生したM6.3の地震では1000~4000人が死亡したと推定されている。

アフガンの地震に関する問題点として、まずインフラの脆弱性があげられる。

道路や建物が老朽化しており、地震後の迅速な支援が困難である。また、政治的な不安定性や紛争の影響もあり、災害対策や復興のための資源が限られている。

さらに、医療体制が十分でないため、犠牲者が増えることも懸念される。

加えて、地震後の復旧にも時間と多大な努力が必要であり、地震対策の強化とともに、安定した支援体制の構築が急務である。

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