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ガザ活動家「グレタさんが虐待された」と主張、イスラエルで拘束中

イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への支援物資を運ぶ船団約40隻を全て拿捕し、450人以上の活動家を拘束した。グレタさんはその中に含まれている。
2025年6月1日/イタリア、カタルーニャ、記者会見に臨むスウェーデンの環境活動家グレタさん(AP通信)

ガザ支援物資輸送船団に参加し、イスラエル軍に拘束された活動家137人のうち2人がスウェーデンの環境活動家グレタ(Greta Thunberg)さんが虐待を受けたと主張している。

この137人は4日、イスラエルで国外退去処分を受け、トルコ・イスタンブールに送還された。

現地メディアによると、このうち2人がグレタさんが拘束中に虐待を受けたと主張している。

イスラエル政府はこの主張に関するコメントを出していないが、外務省は以前、拘束者が虐待されたとする報道を「偽情報」「戯言」と一蹴していた。

トルコ外務省によると、137人のうち36人がトルコ人。米国、アラブ首長国連邦、アルジェリア、モロッコ、イタリア、クウェート、リビア、マレーシア、モーリタニア、スイス、チュニジア、ヨルダンの市民が含まれている。

このうちマレーシアと米国の活動家はロイター通信の取材に対し、グレタさんが押しのけられたり、イスラエル国旗の着用を強制されるなどの虐待を受けるのを目撃したと語った。

ロイターはマレーシア人男性の話しとして、「惨事だった。動物のように扱われた。拘束者には清潔な食料や水が提供されず、薬品や所持品が没収された。ひどすぎる」と伝えている。

イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への支援物資を運ぶ船団約40隻を全て拿捕し、450人以上の活動家を拘束した。グレタさんはその中に含まれている。

イスラエル外務省はX(旧ツイッター)への投稿で、拘束されている活動家全員が「安全で健康」であると書き、残りの強制送還を「できるだけ早く済ませたい」と付け加えた。

この船団はガザ地区に物資を届けるため、8月下旬に出航。イスラエルに海上封鎖を解除するよう求めていた。

イスラエルはこの輸送を「宣伝活動」と呼び、「合法的な海上封鎖」に違反しないよう警告した。

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