◎イスラエル軍とハマスの戦闘は3カ月目に入っても収束の見通しが全く立たず、連日、多くの民間人が空爆と地上侵攻に巻き込まれ死亡している。
パレスチナ・ガザ地区を実効支配するハマスの待ち伏せ攻撃でイスラエル兵9人が死亡した。現地メディアが13日に報じた。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍関係者はハマスの攻撃で兵士9人が死亡したことを認めたという。
ハマスの単独攻撃でこれほどのイスラエル兵が死亡したのは初めてとみられる。
イスラエル軍とハマスの戦闘は3カ月目に入っても収束の見通しが全く立たず、連日、多くの民間人が空爆と地上侵攻に巻き込まれ死亡している。
ガザ当局によると、パレスチナ側の死者は1万8600人を超えた。ガザ市と周辺の町は廃墟と化し、200万人近くが家を追われた。
国際社会はイスラエル軍の空爆がもたらした人道危機に激怒し、国連に行動を起こすよう訴えている。
しかし、米国は強制力のある国連安保理の決議案に拒否権を行使し、イスラエルを擁護している。
イランとイエメンは紛争に介入する可能性もあると繰り返し警告しているが、何の行動も起こせずにいる。
国連総会は12日、人道的停戦を求める決議案を賛成多数で採択。米国を含む10カ国が反対に回った。
ガザ当局によると、イスラエル軍は総会決議をあざ笑うようにガザ北部を空爆し、激しい戦闘を続けているという。