イスラエル軍の空爆で935人死亡=イラン当局 12日間戦争

イスラエル軍は12日夜にイランの核施設と軍事施設に対する攻撃を開始。戦闘機で100か所以上を空爆した。
2025年6月26日/イラン、首都テヘラン、イスラエル軍の空爆を受けた建物(ロイター通信)

イラン当局は6月30日、イスラエルとの12日間の武力衝突により935人が死亡したと明らかにした。国営イラン通信(IRNA)が報じた。

それによると、935人のうち38人が子供、132人が女性であった。

IRNAは司法当局の声明を引用し、「イスラエル軍による各地への空爆で935人が死亡した」と伝えている。

また当局は首都テヘランにあるエビン刑務所における死者数を71人から79人に訂正した。

イスラエル軍は12日夜にイランの核施設と軍事施設に対する攻撃を開始。戦闘機で100か所以上を空爆した。

イランはこれに報復。テルアビブやエルサレムなどに約100発のミサイルを発射した。

イスラエル軍は先制攻撃に踏み切った理由について、▽イランが核兵器保有を推進していること▽数千発の弾道ミサイルを保持していること▽中東各地の代理勢力への武器と資金の提供を挙げ、これらの脅威を取り除くことと説明していた。

イスラエル空軍は戦争中、900を超える目標を攻撃し、イランのミサイル生産能力に大打撃を与えた。

イランはイスラエルの軍事施設、インフラ、都市に対しミサイル攻撃で報復。イスラエルは28人が死亡したとしている。

米国は6月22日にイランの核施設を空爆後、停戦を仲介した。

イラン外務省の報道官は30日の声明で、「イスラエルの侵略行為が多くの戦争犯罪を引き起こした」と非難。イランは国際機関にその証拠を提出し、イスラエルの責任を追及すると述べた。

イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認したが、被害は限定的と主張している。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします