◎イラク北部のクルド人自治区では昨年末にも戦闘が勃発。トルコ陸軍の兵士12人が死亡している。
クルド人主導の民兵組織シリア民主軍(SDF)の兵士(Getty Images)

トルコ国防省は12日、イラク北部のクルド人自治区にある陸軍基地が攻撃を受け、トルコ軍兵士6人が死亡したと明らかにした。

それによると、クルドの反体制派が陸軍の軍事基地を急襲。この攻撃で兵士5人が現場で、もう1人が搬送先で死亡、少なくとも7人が負傷し、うち2人が重傷だという。

フィダン(Hakan Fidan)外相は声明で、殺害された兵士とその家族に哀悼の意を表した。

またフィダン氏はこの攻撃にクルド労働者党(PKK)が関与しているという見方を示し、報復を誓った。

イラク北部のクルド人自治区では昨年末にも戦闘が勃発。トルコ陸軍の兵士12人が死亡している。

この事件にもPKKが関与したとされるが、詳細は不明。トルコ当局はPKKの戦闘員が12月22日に陸軍基地に侵入を試みたと主張している。

トルコ政府はこれに対し、イラクとシリアのPKK拠点に対する空爆を開始。70以上の拠点を破壊し、数十人を殺害したと報告している。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。

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