◎イスラエル軍の攻撃で死亡したパレスチナ人は確認できているだけで3万1112人に達した。
パレスチナ自治区、ガザ地区中央部の病院(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ・ガザ地区の保健当局は11日、イスラエル軍による過去24時間の空爆で少なくとも67人が死亡したと明らかにした。

これにより、イスラエル軍の攻撃で死亡したパレスチナ人は確認できているだけで3万1112人に達した。

ガザでは飢餓が深刻化し、イスラエルに対する圧力が高まっている。しかし、ラマダン(イスラム教の断食月)休戦は実現しそうにない。

米国、カタール、エジプトは数十人のイスラエル人捕虜とパレスチナ人囚人の釈放、そして人道支援の受け入れを含む休戦を提案したものの、ハマスはこれに応じなかった。

ハマスは恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤退を要求している。

ガザ当局によると、最新の空爆で死亡した67人の大半が女性と子供だったという。

ガザの住民推定230万人のうち60万人近くが飢餓に直面。当局はこれまでに少なくとも23人が餓死したと報告している。このうち3人は子供とみられ、栄養失調と脱水症状で死亡したとみられる。

米中央軍(CENTCOM)はヨルダンなどと協力してガザに食料を空中投下しているが、大飢饉を回避できるかどうかは不透明な情勢である。

米国防総省は数週間かけてガザ沿岸に仮設港と桟橋を設置し、物資を海路で運び込む作戦を開始する予定だ。完成すれば1日あたり200万食以上の食料を運び込むことができるという。

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