◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午後の時点で4万3391人、負傷者は10万2347人となっている。
イスラエル軍が5日、パレスチナ・ガザ地区北部の医療施設などを空爆し、少なくとも54人が死亡した。ガザ当局が明らかにした。
それによると、空爆と砲撃は5日未明から始まり、医療センターが2日連続で標的となり、多くの医療スタッフや患者が負傷したという。
イスラエル軍は1カ月に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
国連はガザ北部への人道援助がほぼ遮断され、飢餓のリスクが高まっていると警告している。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は5日、世界の注目が米大統領選に集まる中、ライバルのガラント(Yoav Gallant)国防相を解任した。
後任には外相のカッツ(Israel Katz)氏が選出された。
イスラエル軍はレバノンへの攻撃も継続している。
国営レバノン通信は5日、イスラエル軍の過去1カ月の攻撃で南部の37の町が壊滅し、4万戸以上の住宅が全壊したと明らかにした。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は5日午後の時点で4万3391人、負傷者は10万2347人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は5日午後の時点で3013人、負傷者は1万3553人。
レバノン保健省は5日、首都ベイルート南部の住宅地にイスラエル軍のミサイルが着弾し、少なくとも20人が死亡、多数の負傷者が出たと発表した。
それによると、空爆を受けたのは海岸沿いの町にある複数の建物。避難所として利用されていたという情報があるものの、詳細は明らかになっていない。
AFP通信は目撃者の話しとして、「空爆に巻き込まれた隣の建物から出火し、複数の家族が避難を余儀なくされた」と伝えている。