◎少なくとも57万人が総合的食料安全保障レベル分類(IPC)が飢餓と定義するレベルの食料不安に陥っている。
2024年1月20日/パレスチナ、ガザ南部の食料配給所(AP通信)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は23日、イスラエル軍の猛攻に直面するパレスチナ・ガザ地区の市民50万人以上が「壊滅的な飢餓」に直面していると警告した。

それによると、少なくとも57万人が総合的食料安全保障レベル分類(IPC)が飢餓と定義するレベルの食料不安に陥っているという。

UNRWAはX(旧ツイッター)などに声明を投稿。ガザの現状を「地獄」と評し、激しい戦闘、人道支援物資の搬入拒否、通信障害、停電が飢餓を加速させていると警告した。

またUNRWAはパートナーと連携して小麦粉、タンパク質ベースの食料、ビスケット、乳製品、その他食料品をガザ市民に配布し続けており、これまでに32万世帯に支援を届けたと明らかにした。

国連世界食糧計画(WFP)は23日、外部からの援助が遮断されているガザ北部に支援を届けるのは困難だと声明を出した。

WFPの報道官はロイター通信の取材に対し、「ガザで飢餓のリスクが高まっている」と語った。「食料配給所には長蛇の列ができ、お腹をすかせた多くの子供が配給を待っています...」

イスラム組織ハマスの高官は23日、レバノン・ベイルートの記者団に対し、「ガザで深刻な食料不足が発生していることを認識しており、北部の住民は生き残るために動物の飼料を砕いて食べている」と語った。

ハマスの高官は世界保健機関(WHO)に対し、ガザ地区で飢饉が発生していると宣言するよう求めた。

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