ガザの重篤患者41人が国外に避難、WHOが主導
戦争中、7000人以上の患者がガザから避難。エジプトがその半数以上を受け入れた。
.jpg)
世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は22日、パレスチナ・ガザ地区の重篤な患者41人と同伴者145人の医療避難を主導したと発表した。
テドロス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「約1万5000人の患者がガザからの避難を求め、待機中である」と書いた。
186人がどの国に搬送されたかは明らかにしていない。
テドロス氏は声明の中で、「各国に対し連帯を示すよう引き続き要請するとともに、医療避難を迅速化するため全ての経路を開放するよう求める」と述べた。
ガザ当局は負傷者を17万人以上と報告している。その中にはがんや心臓病などの慢性疾患を抱える患者もおり、適切な医療を受けられずにいる。
戦争中、7000人以上の患者がガザから避難。エジプトがその半数以上を受け入れた。
24年5月にガザ南部のラファ国境検問所が閉鎖されると、移送ペースは激減した。WHOによると、それ以降にガザから避難した患者は1日あたり4人未満にとどまっているという。
WHOは以前、約1万5600人の患者が避難を待っており、うち3800人が子どもであると報告していた。
