◎レバノン当局によると、昨年10月以来、イスラエル軍の攻撃により約2300人が死亡。その75%がここ1ヶ月の間に死亡している。
国連児童基金(ユニセフ)は14日、イスラエル軍の空爆と地上侵攻に直面するレバノンで40万人以上の子供が住居を失い、避難を余儀なくされていると明らかにした。
イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの攻撃を激化させ、首都ベイルートや南部のヒズボラ拠点を連日空爆している。
3週間前に戦闘が本格化して以来、120万人以上が避難を余儀なくされ、その多くがベイルートの海岸沿い、北部地域、隣国シリアに逃れた。
ユニセフのチャイバン(Ted Chaiban)事務局次長は14日、ベイルートの避難所を視察。多くの子供が住まいを失い、教育を受ける権利を侵害されていると嘆いた。
チャイバン氏はAP通信の取材に対し、「この戦争が始まってからわずか3週間で、これほど多くの子供が避難を余儀なくされたことにショックを受けている」と語った。
またチャイバン氏は「全ての公立学校が閉鎖され、その一部は戦争で被害を受けたり、避難所として利用されている。戦争が長引けば長引くほど、子供は教育を含む多くを失うことになる」と警告した。
現地メディアによると、一部の私立学校は何とか授業を継続しているものの、戦況次第ではいつ閉鎖されてもおかしくないという。
パレスチナやシリアの難民を受けている公立学校は軒並み閉鎖されている。
レバノン当局によると、昨年10月以来、イスラエル軍の攻撃により約2300人が死亡。その75%がここ1ヶ月の間に死亡している。ユニセフによると、亡くなった2300人うち約100人が子供であった。