トルコ当局が野党の3市長を逮捕、取り締まり続く

トルコでは3月にイスタンブールのイマモール市長が逮捕されて以来、エルドアン氏と与党・公正発展党（AKP）に抗議する小規模な抗議デモが続いている。

トルコ当局が5日、野党・共和人民党（CHP）に所属する市長3人を逮捕した。現地メディアが5日に報じた。

国営アナトリア通信によると、南部の主要都市アダナとアディヤマンの市長が恐喝の疑いで逮捕されたという。

イスタンブール検察庁は声明で、アダナとアディヤマンの市長と、その他関係者8人が逮捕されたと明らかにした。

ロイター通信はアンタルヤの市長を含む自治体の幹部2人も別の容疑で逮捕されたと伝えている。

トルコでは3月にイスタンブールのイマモール（Ekrem Imamoglu）市長が逮捕されて以来、エルドアン（Recep Tayyip Erdogan）大統領と与党・公正発展党（AKP）に抗議する小規模な抗議デモが続いている。

CHPはエルドアン氏とAKPがライバルを排除するために捜査機関を利用したと主張。イマモール氏を解放するよう求めている。

CHPは2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。

一部の西側諸国もエルドアン氏がライバルを排除するために反対派を取り締まっていると批判。政府はこの主張を一蹴している。

捜査当局は1日、西部イズミルで野党関係者や元市長を含む109人を拘束した。当局は汚職、談合、詐欺に関する捜査の一環として、1日早朝に157人の拘束を命じた。

アナトリア通信は1日、「警察が残り48人の行方を追っている」と報じていた。5日に逮捕された3市長がこれに含まれるは分かっていない。