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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午前の時点で4万8239人、負傷者は11万1676人となっている。
2025年2月14日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部(Getty Images/AFP通信)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが15日、6回目の捕虜交換を行う。

ハマスはイスラエル人捕虜3人を解放。イスラエルはそれと引き換えに369人のパレスチナ人受刑者を釈放する予定だ。

ハマスは今週初め、イスラエルが停戦協定に違反したとして、捕虜の解放を追って通知するまで延期すると表明。トランプ(Donald Trump)米大統領はこれに激怒し、15日の正午までに約束通り捕虜を解放しなければ「地獄を見ることになる」と警告した。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相もトランプ氏の脅しを繰り返し、ハマスはその後、3人の解放を約束した。

ハマスは停戦合意の第2段階について、来週にもイスラエルとの間接交渉が開始されることを期待している。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午前の時点で4万8239人、負傷者は11万1676人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万2000人と推定されている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は14日、イスラエル軍がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区での対テロ作戦で妊娠8カ月の女性を含む44人を殺害したと発表した。

それによると、過去3週間の取り締まりで少なくとも4万人のパレスチナ人が避難を余儀なくされたという。

イスラエル軍は1月21日からヨルダン川西岸で大規模な対テロ作戦を継続中。ジェニン難民キャンプやトゥルカレム難民キャンプなどが標的となり、多数の死傷者が出ている。

OCHAは声明で、「最新の対テロ作戦以外でも暴力が相次ぎ、イスラエル軍は2024年4~12月までの間にパレスチナの医療部門に対して694件の攻撃を行った」と明らかにした。

またOCHAはイスラエル軍が2月4~10日の間に子供を含む5人を殺害し、49人が負傷したと述べた。さらに2月11~13日にかけては2つの難民キャンプで2人が死亡したとしている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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