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トルコ西部で銃撃事件、警察官2人死亡、16歳少年逮捕

少年は市内の警察署に向けてライフルを複数回発砲したとみられる。
トルコ、西部イズミル、市内をパトロールする警察官(Getty Images/AFP通信)

トルコ西部イズミルで16歳の少年が銃を発砲し、警察官2人が死亡、2人が負傷した。当局が8日、明らかにした。

それによると、少年は市内の警察署に向けてライフルを複数回発砲したとみられる。

イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この銃撃で警察官2人が亡くなり、2人が負傷。うち1人は重傷である」と明らかにした。

国営放送局TRTが報じた映像には容疑者とみられる少年が路上で発砲した後、足を撃たれて倒れ込む様子が映っていた。

少年は警察官が銃を構えながら接近する中、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と連呼している。

防犯カメラがとらえた別の映像には、少年が道路の向かい側から警察署に向けてライフルを発砲する姿が映っていた。

警察は少年を逮捕。治療のため病院に搬送した。

イズミルでは過去にも過激派による攻撃が発生しており、2017年には自動車爆弾で2人が死亡している。

イズミルでは国内外の政治的・宗教的過激主義の影響を受けた少数の過激派組織が活動している。

彼らは主に都市部でのプロパガンダ活動や小規模な暴力行為を行い、社会不安を煽ることを目的としている。

イズミルは港湾都市であり、物流や国際交流が盛んなため、過激思想の拡散や外国勢力との接触のリスクが存在する。

政府は情報機関や治安部隊を通じ、過激派の監視・摘発を強化しており、市民への影響を最小限に抑える努力を続けている。

しかし、過激派は地下組織として潜伏することが多く、完全な排除は困難である。

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