◎レバノン侵攻がイランを巻き込む戦争に発展するという懸念が高まる中、イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への空爆も継続している。
イスラエル軍がレバノン北部の難民キャンプを空爆し、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部とその家族を殺害した。ハマスが4日、明らかにした。
レバノン保健省は同日、イスラエル軍が難民キャンプをドローンで攻撃し、少なくとも4人が死亡したと明らかにしていた。
このキャンプはベイルートの北方約80キロにある。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、このキャンプは1955年に設立され、UNRWAが運営する5つの学校がある。人口は推定1万8000人、そのうち3700~3800人が未成年である。
ハマスは別の声明で、レバノン東部ベカー渓谷へのイスラエル軍の空爆で戦闘員が死亡したと発表した。
イスラエル軍は1日、レバノンに侵攻。ヒズボラへの攻撃を本格化させた。
レバノン侵攻がイランを巻き込む戦争に発展するという懸念が高まる中、イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への空爆も継続している。
まもなく開戦から1年を迎えるガザ紛争のパレスチナ側の死者は4万1800人超、負傷者は10万人近くに達した。
イスラエル軍はレバノン南部や首都ベイルートなどへの空爆を継続。レバノン保健省によると、昨年10月以降の戦闘で死亡した市民は2000人を超えた。そのほとんどが9月23日以降に確認されたという。
日本やブラジルなどが自国民をレバノンから退避させている。ブラジル空軍の輸送機は4日、幼児10人を含む229人の乗客を乗せ、ベイルートからブラジルに向かった。