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イスラエル軍の攻撃でガザ市内の2病院閉鎖、ハマスが発表

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は22日午後の時点で7万9576人(行方不明者含む)、負傷者は16万6795人となっている。
2025年9月21日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部ガザ市(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区の保健当局は22日、イスラエル軍による地上攻撃と激しい空爆により、市内の2つの病院が機能停止に追い込まれたと明らかにした。

イスラム組織ハマスが運営する保健省は声明で、「1つ目の病院は数日前に空爆で深刻な被害を受け、もう1つの眼科も地上部隊の攻撃で大きく損壊し、閉鎖を余儀なくされた」と述べた。

また同省は「イスラエル占領軍はガザ地区に対するジェノサイド政策の一環として、意図的かつ組織的に市内の医療システムを破壊している」と主張した。

イスラエル軍はコメントを出していない。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは22日、関係者の話しとして、ヨルダン軍がガザ市に設置した野戦病院を、病院スタッフの安全確保のため南部ハンユニスへ移転することを決めたと報じた。

アルジャジーラによると、この野戦病院周辺では連日地上戦が続き、イスラエル軍の砲撃が激化しているという。

米ニューヨークの国連総会でイギリスやフランスなどがパレスチナ国家を承認する中、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は22日、国防相や軍参謀長らと会談。ハマスを跡形もなく消し去り、残りの人質を解放することを再確認した。

ハマスの拘束下にある捕虜48人のうち20人はまだ生きていると考えられている。

ハマスは22日、人質1人の動画を公開。いつ撮影したかは明らかにしていない。

一方、トランプ米政権は攻撃ヘリコプターや兵員輸送機を含む武器や装備64億ドル(約9460億円)相当をイスラエルに売却する準備を進めている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は22日午後の時点で7万9576人(行方不明者含む)、負傷者は16万6795人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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