◎アルホルで生活してきた69家族の254人が8日早朝、クルド当局に見守られる中、デイル・エズゾル行きのバスに乗った.。
シリア北東部のクルド人自治政府が管理するアルホル避難民キャンプからイスラム国(ISIS)とつながりのあるシリア国籍の254人が南部デイル・エズゾルに帰郷した。クルド当局が8日、明らかにした。
それによると、アルホルで生活してきた69家族の254人が8日早朝、クルド当局に見守られる中、デイル・エズゾル行きのバスに乗ったという。
アルホルの責任者はAP通信の取材に対し、「シリア領内に戻ったグループはこれで54組となった」と語った。
今年、アルホルからアサド政権の支配下にある地域にシリア人が戻ったのは初めである。
アルホルに収容されている人のほとんどがISIS戦闘員の妻や子供である。
クルド当局によると、アルホルの収容者数はこの数年で約7万3000人から4万3000人にまで減少したという。
今回の帰還で収容者数は約4万2700人となった。うち1万8000人以上がイラク人、1万6600人がシリア人である。
その他57カ国の約6000人が別館と呼ばれるエリアに収容されており、そのほとんどが女性と子供である。この6000人はアルホルの中で最も熱心なISIS支持者とみなされている。
米国務省は7日、自国民11人をアルホルから本国に送還したと明らかにした。
ISISは2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言。世界中から何万人もの支持者を集めた。
人権団体はアルホルに収容されている人々が非人道的な生活を強いられたり、虐待を受けていると報告している。