◎パキスタン政府は昨年10月、不法滞在者の一斉摘発を開始した。
国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は18日、パキスタンから強制送還されたアフガンの子供約25万人が食料、教育、家を必要としていると明らかにした。
パキスタン政府は昨年10月、不法滞在者の一斉摘発を開始した。
国連を含む人権団体はパキスタン国内にとどまるアフガン人推定170万人が危機に瀕していると批判したが、同政府は全ての外国人不法滞在者が対象であるとし、批判をかわした。
この一斉摘発を回避するために帰国を余儀なくされたアフガン人は52万人を超えている。
セーブ・ザ・チルドレンによると、アフガンに戻った家族はほぼ何も持っていない状態であり、その半数近くが子供だという。
さらに、帰国した人々に提供する食料支援が圧倒的に不足しており、借金を食費に充てる人が後を絶たないとされる。
セーブ・ザ・チルドレンによると、アフガンに戻った子供の3分の2が学校に入学できていないという。
その大半は学校に入るために必要な書類(身分証明書など)を持っていない。パキスタンで生活している時はその3分の2以上が学校に通っていたという。