▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は29日午前の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。
2024年12月29日/パレスチナ自治区、ガザ地区、低体温症により亡くなった乳児の葬儀(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区で29日、生後20日の乳児が厳しい寒さのため亡くなった。

ガザ地区で生後間もない乳児が低体温症により死亡したのはこの1週間で5人目。

ガザ保健省は声明で、「生後20日の双子の弟はアル・アクサ殉教者病院で集中治療を受けていたが、29日に息を引き取った」と明らかにした。

父親はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、「朝方、息子の顔を触ると、氷のように冷たくなっていた」と語った。

双子は1ヶ月の早産で、イスラエル軍による空爆が続く中、脆弱な医療機関を渡り歩き、保育器で命をつないできた。双子はその後、退院を余儀なくされた。

医師は母親に双子を暖かく保つように言っていた。家族はテント暮らしであり、夜になると気温が0度近くまで下がる中、毛布を使って双子の体温を保とうとした。

父親は息子の亡骸を抱きながら、「私は8人暮らしだが、テントに毛布は4枚しかなかった」と述べた。

それによると、母親は栄養不足で母乳が出ず、死に物狂いで粉ミルクを確保したという。

イスラエル軍は今週、何とか医療システムを維持していた北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は29日午前の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。

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