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イスラエル軍、ガザ地区の停戦ラインで発砲、1人死亡

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午前の時点で6万9169人、負傷者は17万685人となっている。
2025年2月18日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部に続く道路(AP通信)

イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区中部の難民キャンプで発砲し、パレスチナ人1人が死亡、もう1人が負傷した。保健当局が8日、明らかにした。

イスラエル軍は声明で、「2人の武装勢力が停戦合意に基づく境界線を越え、活動中の兵士に接近し、差し迫った脅威となったため発砲した」と説明した。

ガザ当局によると、死亡した人物は中部の難民キャンプ付近で被弾。もう1人はハンユニスでイスラエル兵に撃たれ、負傷したという。

一方、イスラエル軍は南部でも武装勢力が境界線に接近したため、脅威を排除したと報告している。死傷者の情報はない。

トランプ米政権が仲介した停戦協定は10月10日に発効。ハマスは合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。

ハマスはこれまでに22人の遺体を返還。残り6人の捜索を続けているものとみられる。

イスラエルは返還の見返りとしてパレスチナ人受刑者・戦時拘束者約2000人を釈放。23年10月の戦争開始以降に殺害したパレスチナ人285人の遺体を引き渡した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午前の時点で6万9169人、負傷者は17万685人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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