◎公開初週の世界興収は3,850万ドル(約40億円)にとどまった。
ボックスオフィスによると、映画「ワンダーウーマン1984(原題:Wonder Woman 1984)」の世界興収は、39ヵ国で約3,850万ドル(約40億円)にとどまり、約半分は中国市場(1,880万ドル)で稼いだものだったという。
3年前に公開された前作の北米興収(初週)は約1億ドル、中国では約3,800万ドル稼いだ。
コロナウイルスの影響で欧米の映画館の大半が閉鎖を余儀なくされており、同作はその影響を強く受けている。
イギリス国内の映画館は約4分の1しか稼働していない。アメリカではまだ公開されていないが、北米最大のカリフォルニア、ニューヨーク市場は完全に閉鎖しており、厳しい興収になることが予想されている。
なお、12月25日の全米公開に合わせて、動画配信サービス「HBOmax」でストリーミング配信が始まる。また、ワーナー・ブラザースによると、2021年1月13日からプレミアム・ビデオ・オン・デマンド(PVOD)でも配信を開始するという。
Just missing my Santa hat. 😜 #WW84 out in CinemaSafe theaters and on @hbomax on Christmas Day! pic.twitter.com/uZZvxrhTcx
— Gal Gadot (@GalGadot) December 8, 2020
ワーナー・ブラサースは劇場とストリーミングでの同時公開について、「現在の市場の制限を考慮したうえで、ファンの期待に応えるために決断した」と述べた。
また、前作に引き続き監督を務めたパティ・ジェンキンス氏は声明の中で、「非常に難しい決断だった。私自身、この計画を受け入れられたことに驚いたが、ちょうどいい時期だと思った。私たちとファンは十分に待った」と語っている。
パティ・ジェンキンス監督:
「これまでにない新しい方法で映画を公開できたことにとても興奮している。そして、映画業界を取り巻く現在の厳しい状況が改善されることを心から願っている」
ロッテン・トマトによると、同作は批評家から80%以上(フレッシュ)の評価を得ているという。
ワンダーウーマン1984は、ワーナー・ブラザースが8月に公開した「テネット」に続く今年最後の大作ハリウッド映画である。
テネットはコロナ禍にも関わらず世界で約3.6億ドル稼いだが、クリストファー・ノーラン監督の作品としては物足りない結果に終わった。
また、テネットの制作費は推定2億ドル。ワーナー・ブラザースは広告費に約2億ドル投じたと伝えられている。
ワンダーウーマン(前作) | ワンダーウーマン1984 | |
制作費 | 1.5億ドル | 2億ドル |
上映時間 | 141分 | 151分 |
北米初週 | 1億ドル | ー |
北米累計 | 4.1億ドル | ー |
北米以外 | 4.1億ドル | 0.38億ドル |
世界興収 | 8.2億ドル | 0.38億ドル |
作品名:ワンダーウーマン1984
製作:DCフィルムズ他
配給:ワーナー・ブラザーズ
監督:パティ・ジェンキンス
脚本:パティ・ジェンキンス他
上映時間:151分
日本公開:12月18日
全米公開:12月25日
出演/役名
ガル・ガドット/ダイアナ・プリンス
クリス・パイン/スティーブ・トレバー
クリステン・ウィグ/バーバラ・ミネルヴァ
ペドロ・パスカル/マクスウェル・“マックス”・ロード
ロビン・ライト/アンティオペ将軍
コニー・ニールセン/ヒッポリタ女王