◎映画「トップガン マーヴェリック」は1986年に公開された「トップガン」の続編で、2021年11月19日に全米デビューする予定だったが、デルタ株の感染急拡大を受け、2022年5月27日に延期されることが決まった。
映画「トップガン マーヴェリック」のワンシーン(Paramount Pictures Studios/AP通信)

パラマウントピクチャーズは1日、コロナウイルスの感染再拡大に伴い、トム・クルーズ主演の映画「トップガン マーヴェリック(原題)」の公開日を2022年に延期すると発表した。

同作は1986年に公開された映画「トップガン」の続編で、2021年11月19日に全米デビューする予定だったが、デルタ株の感染急拡大を受け、2022年5月27日に延期された。これに伴い、同じくトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル7(仮題)」の公開日も2022年5月27日から同年9月30日に延期されることが決まった。

トップガン マーヴェリックの日本公開日はアメリカと同じだったが、こちらも延期が決まった。新たな公開日は後日発表される。

全米最大のロサンゼルス市場とニューヨーク市場は2019年以来となる希望に満ちた秋の映画シーズンを迎えると期待されていたが、デルタ株はハリウッドの願いを見事に打ち砕いた。

パラマウントはトップガン マーヴェリックだけでなく、「おおきいあかい クリフォード(原題:Clifford the Big Red Dog)」と「ジャッカスフォーエバー(原題)」の延期も合わせて発表した。

ジャッカスフォーエバーは2021年10月21日から2022年2月4日に後退した。

一部の映画スタジオは劇場公開とストリーミングを同時にリリースするコロナ禍戦略を取っているが、パラマウントとソニーピクチャーズは従来の公開手法を守ろうとしている。

ソニーは1日の声明で、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(原題)」の公開日を2021年9月から同年10月15日に、「ゴーストバスターズ/アフターライフ(原題)」を2021年11月11日から同年11月19日に延期すると発表した。

しかし、いくつかの大作映画は公開予定日を変更しないと伝えられている。MGMとユナイテッド・アーティスツの映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(原題)」は予定通り2021年10月8日に全米公開される見込み。

パラマウントはトップガン マーヴェリックの公開に向けた準備を進め、先月、毎年恒例の出展者コンベンションの中で冒頭の13分を公開していた。

パラマウントは全ての映画を劇場デビューさせようとしているわけではない。クリス・プラット主演の「トゥモロー・ウォー(原題)」はアマゾンプライムに売却された。マーク・ウォールバーグ主演の「インフィニット(原題)」は先日、バイアコムCBSデジタルが所有するストリーミングサービスのParamount+でデビューした。

6月25日に全米デビューしたパラマウントの映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(原題:F9)」は、コロナ禍以降の売り上げ記録を更新し、興行収入は7億ドル(約770億円)を超えた。

映画「トップガン マーヴェリック」のワンシーン(Paramount Pictures Studios/AP通信)
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