◎スペイシーさんはイギリスでも性的暴行で訴えられているが、これに対しても無罪を主張している。
米ニューヨーク州の地方裁判所は20日、俳優のケビン・スペイシー(Kevin Spacey)さんに対する性的暴行の訴えを退けた。
この訴訟は俳優のアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)さんが起こしたものである。同氏は1986年のパーティーでスペイシーさんに性的暴行を受けたと主張している。
ラップさんは2020年9月にスペイシーさんを訴え、4000万ドルの損害賠償を求めた。スペイシーさんはこの告発を否定している。
またスペイシーさんはイギリスでも性的暴行で訴えられているが、これに対しても無罪を主張している。
マンハッタンの陪審員は3週間にわたって行われた審理の結果、原告の訴えを退けた。報道によると、スペイシーさんは判事の評決を静かに聞き、法廷を去る前に弁護士と抱き合ったという。
陪審員は「原告はスペイシーさんから性的暴行を受けたことを立証できなかった」と裁定した。
ラップさんによると、スペイシーさんはマンハッタンのアパートで手探りしたという。
ラップさんはバズフィード(BuzzFeed)のインタビューで、「スペイシーさんは自分を抱き上げ、ベッドに乗せ、私の身体に手を置いた」と証言している。「当時私は14歳でしたが、彼が期待していることを理解していました...」
スペイシーさんは証言台でラップさんが5年前にその疑惑を公にしたとき、ショックを受けたと証言した。
またスペイシーさんは陪審員に、「彼が未成年であることを認識していたため、性的な関係を持とうとは思っていなかった」と説明した。