◎スペイシーさんはメディアの質問を無視し、審理も一般公開されなかった。
米俳優のケビン・スペイシー(Kevin Spacey)被告が16日、ロンドンの裁判所に姿を現した。
現地メディアによると、スペイシーさんは16日の現地時間10時頃にウェストミンスター治安判事裁判所に到着したという。
大勢のカメラマンに迎えられたスペイシーさんはメディアの質問を無視し、審理も一般公開されなかった。
スペイシーさんは13日、3人の男性に対する4件の性的暴行と、同意を得ずに無理やり性行為に従事させた罪で正式に起訴された。
次は7月14日に出廷する予定である。
イギリスの検察当局は先月、スペイシーさんを訴追する方針を示した。
暴行事件は2005年4月~2013年4月に発生したとされる。内訳は4件がロンドン、1件がグロスタシャー。
英検察局の特別犯罪部門の責任者であるエインズリー(Rosemary Ainslie)氏は当時、「ロンドン警視庁が捜査で集めた証拠を見直した結果、訴追することを決めた」と述べていた。
一方、スペイシーさんは先月下旬、米メディアのインタビューの中で、ロンドンの裁判所に出廷すると明言していた。
スペイシーさんはABCニュースに、「私には公正な裁判を受ける権利があり、疑いが証明されない限り、私は無実であるということを公の場でもう一度宣言しておきたかった」と語った。
「私はロンドンの決定に失望していますが、できるだけ早く出廷し、無実を証明するつもりです」
アカデミー賞を2度受賞したスペイシーさんは、複数の男性から暴行を受けたと告発され、2019年に英警察から取り調べを受けている。
スペイシーさんは2004年~2015年にかけて、ロンドンのオールドヴィックシアター(Old Vic Theatre)を運営していた。