25日、ロンドンの高等裁判所は名誉棄損裁判で敗訴したジョニー・デップ氏(57歳)の控訴を棄却した。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどに主演したデップ氏は、元妻アンバー・ハード氏(34歳)への暴力を暴露したタブロイド紙The Sunを訴え、今月2日に敗訴していた。
デップ氏の控訴を棄却した裁判官は声明の中で、「提案された上訴の理由は合理的ではない」と述べた。
ただし、デップ氏には控訴院に直接申請できる権利が与えられている。(期限:12月7日)
ロンドン王立裁判所のアンドリュー・ニコル判事が下した判決に関する審理は先週行われ、25日に公表された。
この中で高等裁判所は、法廷費用をカバーするために、The Sunの発行元のNews Group Newspapersに約63万ポンド(ヤ8,800万円)の支払いを命じている。
ニコル判事「実質的に真実」
デップ氏を「妻を殴打する男」と名付けたThe Sunに対する名誉棄損裁判は、今年7月にロンドン王立裁判所で16日間にわたって審理された。
ハード氏はデップ氏の家庭内暴力、薬物およびアルコール摂取について、「ジョニーはアルコールと大量の薬物に溺れ、私を叩き伏せた。ジョニーはモンスターになった」と主張した。
アンバー・ハード氏:
「私はジョニーに平手打ちされ、押し込まれ、髪を引っ張られ、手榴弾のようにボトルを投げつけられた」
これに対しデップ氏は薬物の使用については認めたものの、「ハード氏の主張は虚偽。彼女は脅迫的な嘘つき」と応戦した。
審理の結果、ニコル判事は、The Sunとハード氏が主張した14回の暴力のうち12回を認め、デップ氏の訴えを退けた。
アンドリュー・ニコル判事:
「The Sunの記事は実質的に真実であることが証明された」
デップ氏の弁護士、ジェニー・アフィア氏は判決について、「ひねくれている。判決には欠陥があり、デップ氏は上訴しないのはばかげていると言った」と述べた。
敗訴後、デップ氏は映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズから撤退すると発表。ワーナー・ブラザースから辞退を求められ、同意したと報告した。
デップ氏はインスタグラムに投稿した声明の中で、「The Sunの主張が誤りであることを証明する」と述べている。
ジョニー・デップ氏:
「裁判所の超現実的な判決が真実を語るための私の戦いを変えることはなく、上訴するつもりでいる。私の人生とキャリアが判決によって定義されることはない」
アンバー・ハード/ジョニー・デップとの別れの追体験について「信じられないほど痛い」