30日、カリフォルニア州当局は、ドラマ「フルハウス」で有名な俳優のロリ・ロックリンが大学への不正入学事件で科された2か月の刑に服し始める、と述べた。
ボストンの連邦検事局によると、ロックリンの手続きはカリフォルニア州ダブリンの連邦検察局で行われたという。
ボストンの連邦検事局(声明):
「被告は2020年11月19日ではなく、10月30日から刑務所に入ることに同意した。また被告は、コロナウイルスに感染した場合の早期釈放を求めないことにも同意した」
ロックリンは米刑務所局のコロナウイルスガイダンスに基づき、14日間隔離されたのち、刑に服す。
北カリフォルニアの刑務所には874人が収容されており、30日午前の時点で、囚人2人が陽性と診断されている。
【フルハウス】おはようサンフランシスコCM
8月、ロックリンは懲役2か月の刑を言い渡された。
また、ファッションデザイナーとして活躍する夫のモッシモ・ジャヌリも、2人の娘を南カリフォルニア大学に不正入学させるための裏金、50万ドルを支払った罪で5か月の刑を受けた。
連邦検察官は記者団に対し、「ジャヌリは10月30日からの収監を拒否した」と述べた。
ロックリンは罰金150,000ドルを支払ったうえで100時間の奉仕活動を実施。ジャヌリも罰金250,000ドル、250時間の奉仕活動を行うよう命じられている。
夫婦は連邦捜査局(FBI)が「バーシティ・ブルース作戦」と名付けた不正入学事件で有罪を認めた著名人のひとりである。
容疑者たちは大学に多額の裏金を支払い、テストの成績や資格などの修正を依頼した。
この事件により、1980年代後半から1990年代半ばにかけて大ヒットしたホームコメディドラマ「フルハウス」で健全なベッキー叔母さんを演じたロックリンのクリーンなイメージは打ち砕かれた。
裁判所は事件について、「ジャヌリは計画に積極的に関与したため、より厳しい判決に値する。一方、ロックリンはあまり積極的ではなかったが、それでも完全に共謀した」と判決を下した。
検察当局によると、夫婦は計画の中心人物、入学コンサルタントのリック・シンガーが運営する偽の慈善団体を通じて裏金を注ぎこみ、2人の娘を大学に送り込んだという。
「デスパレートな妻たち」に出演したフェリシティ・ハフマンもバーシティ・ブルース作戦に加わり、刑務所に送られた著名人のひとりである。
ハフマンは娘の試験回答用紙を訂正してもらうために裏金15,000ドルを支払い、懲役2週間の実刑判決を受けた。