◎陪審員は1990年代にジョニーと3~6カ月ほど付き合ったとされるエレン・バーキンさんの証言を聞いた。
2022年5月19日/バージニア州フェアファックスの地方裁判所、俳優のジョニー・デップ(Kevin Lamarque/Pool/AP通信)

女優のアンバー・ハード(Amber Heard)の証人は19日、ジョニー・デップ(Johnny Depp)が起こした5000万ドル(約63億円)の名誉毀損裁判の中で、「デップさんは支配的で嫉妬深く、ワインボトルを部屋の中で放り投げたことがあった」と証言した。

アンバーの弁護団はジョニーの元カノである女優のエレン・バーキン(Ellen Barkin)さんが証言するビデオを陪審員に提出した。このビデオは2019年に撮影されたものである。

バーキンさんは、「デップさんは酔っぱらっていることが多かった」と証言している。

ジョニーはワシントン・ポスト紙が2018年に掲載した記事の中で、アンバーが「家庭内暴力を(受けた女性を)代表する公人になった」と主張したことに憤慨し、5000万ドルの訴訟を起こした。

アンバーは記事の中でジョニーの名前には触れていないが、ジョニーは記事のせいで名誉、名声、ファン、大ヒット映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」フランチャイズ、映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズを失ったと主張している。

ジョニーは元妻への暴力を否定しているが、アンバーはジョニーに殴られ、蹴っ飛ばされ、瓶で貫かれ、卓球台に投げ飛ばされたなどと主張している。

陪審員はジョニーと3~6カ月ほど付き合ったとされるバーキンさんの証言を聞いた。

バーキンさんは、「デップさんは嫉妬深く、支配的でした」と語った。「デップさんは私に聞きます。どこに行くんだい?誰と行くんだい?昨夜は何をしたの?」

「私は背中を負傷したことがあるの。その傷を見たデップさんは、お前、俺以外の男とセックスしたろと言い、とてもとても怒ったのよ」

バーキンさんによると、ジョニーは1990年代から酒とマリファナにおぼれていたという。「デップさんはいつもお酒を飲み、マリファナを吸っていました」

バーキンさんは、ハンター・S・トンプソンの大ヒット小説を映画化した1998年公開の「ラスベガスをやっつけろ(原題:Fear and Loathing in Las Vegas)」でジョニーと共演した時、ワインボトル事件が発生したと明らかにした。

「デップさんはラスベガスのホテルの部屋で私にワインボトルを投げつけました。なぜ彼がボトルを投げたのか分かりません」

バーキンさんによると、ジョニーは友人やアシスタントとケンカし、イライラしていたと記憶しているという。

ジョニーは薬物乱用を認めているが、アルコールにおぼれたことはないと主張している。

19日の審理にはジョニーの元エージェント、ジェイコブス(Tracey Jacobs)さんも登場した。

ジェイコブスさんは陪審員に、「デップさんの2010年以降のキャリアは薬物やアルコールの乱用、撮影現場への遅刻を繰り返すなど、プロらしくない行動のせいで崩壊した」と説明した。

またジョニーの元ビジネスマネージャーは、2015年にジョニーの財政状況を心配したと証言した。「デップさんは一時期、専任スタッフに毎月30万ドルも支払っていたのです。私は彼が破産するのではないかと心配になりました」

裁判は来週再開される予定。

2022年5月19日/バージニア州フェアファックスの地方裁判所、女優のアンバー・ハード(Kevin Lamarque/Pool/AP通信)
アフィリエイト広告
スポンサーリンク