DCファンドームイベント

コロナウイルスの影響で「コミコン・インターナショナル」などの主要なポップカルチャーイベントは軒並み中止になった。

そんな中、24時間フルオンライン形式で行われることが決まった「DCファンドームイベント」に対し、多くのファンが懐疑的な目を向けていた。

理由は、2017年に公開された「ジャスティス・リーグ(原題:Justice League)」の大コケと、昨年全世界で旋風を巻き起こした「アベンジャーズ/エンドゲーム(原題:Avengers: Endgame)」などのマーベル作品が好調過ぎるためである。

ワーナーブラザーズは、「悪い流れ」を断ち切りたいと考え、DCコミックのダークな世界にのめり込むファンを納得させる映像を準備した。

今回のファンイベントは全てオンライン形式で行われた。その中で、「ワンダーウーマン1984(原題:Wonder Woman 1984)」の第二弾予告編および、マーベル映画でおなじみの人気監督、ジェームズ・ガンを起用した「自殺隊(原題:The Suicide Squad)」のキャスト映像を公開した。

さらに、2021年にHBOマックスで公開されることが決まっていたDCファン必見の「ジャスティス・リーグ:スナイダーカット」のティーザー予告と、DCユニバースを舞台とするビデオゲーム映像も合わせて公開したのである。

イベント前半、ジャスティス・リーグで「バリー・アレン/ザ・フラッシュ」と演じたエズラ・ミラーが登場。驚異的な速度で移動するスピードスターの新しいコスチュームを紹介し、今後製作されるザ・フラッシュの主演映画の大まかなタイムラインを説明した。

なお、ザ・フラッシュでコウモリ男を演じるのは、旧キャストの「ベン・アフレック」および「マイケル・キートン」の二人である。

ワンダーウーマン1984

ワンダーウーマン1984の第一弾予告編は数カ月前に公開済みである。その中で最も注目されたのが、前作で死亡したと思われたクリス・パイン演じる「スティーブ・トレヴァー」の再登板だった。

今回公開された第二弾予告編でも、ドイツ軍の巨大爆弾飛行機から世界を救ったトレヴァー復活の謎は語られなかった。しかし、何らかの形で「時間移植」され、強制的に蘇る羽目になったという印象を受けた。

さらに、サタデー・ナイト・ライブで大ブレイクしたクリスティ・ウィグ演じる「バーバラ・ミネルヴァ/チーター」と「ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン」の戦闘シーンも初公開された。

チーターはダイアナに対し、「あなたはいつも全てを持っていた」と語り、人間の姿から獣人に変身した。なお、二人がどのような関係にあるかを予告映像から察することはできなかった。

ワンダーウーマン1984は、2020年10月2日全米公開予定。日本では同年10月9日から公開される。

自殺隊

マーベル・シネマティック・ユニバースの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズ」で監督を務めたジェームズ・ガンとキャストは、Zoom経由でイベントに出演した。

自殺隊の主要キャストは、「ハーレークイン」を演じるマーゴット・ロビー、オスカー俳優のヴィオラ・デイヴィスが「アマンダ・ウォラー」、「リック・フラッグ」を演じるジョエル・キナマン、そして、「キャプテン・ブーメラン」ことジェイ・コートニーが再び登場する

さらに、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで主要キャラクターを演じたマイケル・ルーカーが、スーパーヴィランの「キング・シャーク」を。ネイサン・フィリオンが「TDK」を。そして、ガン監督の弟、マーベル作品でアライグマ(ロケット・ラグーン)のモーションキャプチャーを務めたショーン・ガンが「イタチ・ウィーゼル」を演じる。

追加キャストも豪華絢爛である。自殺隊の大戦力になると思われる「ブラッド・スポーツ」をイドリス・エルバが。「ブラック・ガード」をピートデビッドソン。「ポルカ・ドットマン」にはマーベル映画俳優のデヴィッド・ダストマルチャン。

齧歯類(げっしるい)をコントロールする「ラットキャッチャーⅡ」を演じるダニエラ・メルキオールは、キング・シャークのモーションキャプチャーも務める。

冷酷な保守系男子こと「ピースメーカー」はワイルドスピード最新作にも出演するジョン・シナ。「シャベリン」をフルラ・ボルグ、「モンガル」をメイリン・ングなどが演じる。

ガン監督は自殺隊の舞台裏をまとめた映像も合わせて公開し、「これまでに作られたスーパーヒーロー映画とは全く異なるものになるだろう」とコメントした。

自殺隊は2021年8月6日から全米公開予定。

ザ・バットマン

ベン・アフレックからコウモリ男役を引き継いだロバート・パティンソン主演の「ザ・バットマン(原題:The Batman)」の映像が公開されると思ったファンは決して多くなかったようだ。

パティンソンはコロナウイルスが蔓延する前に撮影の25%を終えていたと説明した。

また、暗闇の中で暗躍するスーパーヒーローの大ファンであり、「我々は、人間でありながら空を飛ぶコウモリ男の作品を作り続けることが楽しみで仕方ない」と語った。

同作の監督を務めるマット・リーブスは、バットマンこと「ブルース・ウェイン」が黒いケープを羽織ってから2年目の舞台を撮ると明らかにした。

ティーザー予告にはニルヴァーナの「Something in the Way」を使用。バットマンを陰から支える「ジェームズ・ゴードン刑事」をジェフリー・ライトが演じる。

またポール・ダノが演じるスーパーヴィランの「リドラー/エドワード・ニグマ」は、ダクトテープで何者かを簀巻き状態にする狂気っぷりを見せた。

ゾーイ・クラヴィッツは猫強盗になると思われる「セリーナ・カイル/キャットウーマン」を演じる。なお、もう一人のスーパーヴィアン、「ペンギン」を演じるコリン・ファレルの姿は確認できなかった。

予告の中でコウモリスーツに身を包んだ新バットマンは、刺客に拳の雨を浴びせ、軽々とノックアウトした。

刺客の仲間と思われるひとりが「何様のつもりだ」と問いただすと、新バットマンは「”復讐”だ」と答えた。

ザ・バットマンは2021年10月1日から全米公開予定。

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