人気K-POPガールバンドのBlackpinkは、リアリティテレビ番組の中で赤ちゃんパンダを誤って扱ったと中国人から激しく非難されている。
Blackpinkのパンダ問題は中国全土に広がり、大論争を巻き起こしている。
メンバーは今月、韓国の動物園で生後3か月の赤ちゃんパンダ、フーバオと対面した。
映像を見る限り、4人から悪意は感じられない。しかし、パンダの飼育や扱いに厳しい視線を注ぐ中国人は、このシーンに怒りを爆発させた。
中国人の怒りが中国共産党の怒りになることを恐れたYGエンターテインメントは、Youtubeから動画を削除した。
Blackpinkが怒られた理由
パンダは中国を代表する動物であり、国の象徴として大切に扱われている。また当局は、パンダを世界の動物園に貸し出すことで、外交関係の強化にも役立てている。
2016年、中国は「パンダ外交」の一環として韓国に2頭のジャイアントパンダを貸し出した。
2020年7月、ジャイアントパンダ夫婦の間に生まれた赤ちゃんは、「幸運の宝」を意味するフーバオと名付けられた。
生後3か月のフーバオはBlackpinkのリアリティテレビ番組で初めて一般公開された。
中国の野生動物グループによると、世界自然保護基金(WWF)から危急種に指定されたパンダの扱いには厳格な規則と規制があり、訓練を受けた専門家だけが扱うことを許可されるという。
結果、YGエンターテインメントが今月初めにリリースしたBlackpinkパンダ動画は間違いを指摘され、怒りを引き起こしたのである。
中国人、激怒
中国メディアとオンラインコメンテーターは、Blackpinkがパンダを危機にさらしたと厳しく非難した。
チャイナデイリー紙は、「メンバーは犬や猫を飼っており、フーバオに人獣共通感染症を移すリスクがあった」と述べた。
メディアの取材を受けた中国人は、「赤ちゃんパンダを触るときはマスクや手袋を着用すべきだ」と指摘している。
中国版ツイッターのWeiboでは、ハッシュタグ「Blackpinkがパンダの子に誤って触れた」がトレンドを席巻、何百万もの投稿が発信された。
YG Entertainment will not release the last episode of '24/365 with BLACKPINK' after recent baby panda controversyhttps://t.co/Qrvpx9jpIr pic.twitter.com/pEYKohajI3
— allkpop (@allkpop) November 7, 2020
Weiboユーザーのひとりは、「中国は国宝を韓国に貸し出している。しかし、彼らはパンダを扱う際の規則を順守していない。Blackpinkは特権を与えられているのか?」と怒っていた。
また別のユーザーは中国共産党に「国宝を取り戻す」よう呼びかけ、Blackpinkのメンバーに公式謝罪を求めた。
さらに、中国野生生物保護協会(CWCA)が遺憾の意を示したことで、論争は激化した。
CWCAは韓国のエバーランドリゾートに苦情の手紙を書いたと発表。専門家以外がパンダに触れることは誤りであり、今すぐ是正しなければならないと述べた。
中国の怒りにBlackpinkは?
YGエンターテインメントは声明の中で次のように述べ、謝罪した。
YGエンターテインメント:
「4人は手袋、マスク、保護服を着用していた」
「パンダの専門家から受けた勧告に従い、ビデオの公開を差し控えることにした」
Blackpink以外のK-POPグループも中国から攻撃を受けている。
先月、ボーイバンドのBTSは、あるメンバーが朝鮮戦争について発言したため、中国人から批判を浴びた。一部のBTS関連商品は中国のWebサイトから削除されている。