米バーニー・サンダース上院議員はミトン就任式の盛り上がりに動じず

◎民主党のバーニー・サンダース上院議員は1月20日の大統領就任式でミトンの手袋と暖かそうなコートを披露した

◎サンダース氏は就任式について、「バイデン大統領の宣誓時、私は涙を流した。そして悪しき大統領はワシントンD.C.を去った」と語った。

1月20日の米大統領就任式でミトンの手袋と暖かそうなコートを披露した民主党のバーニー・サンダース上院議員は、インターネット上に拡散した困惑の声には興味を示さず、謙虚な姿勢を貫いている。

トランプ前大統領は以前、サンダース氏について、「最も危険な左翼」「バイデンが当選すれば、アメリカの民主主義はサンダースに乗っ取られるだろう」などと述べていた。

トーク番組「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」のインタビューに応じた自称民主社会主義者のサンダース氏は、インターネット上に拡散したミームについて、「うん、私はそれを見た」と述べた。

ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領はツイッターやフェイスブックなどでも主役になると思われていたが、一部のコアなファンが作成したサンダース氏のミームに主役の座を奪われてしまった。

バーニー・サンダース上院議員：
「私は写真を見た。とても良くできていると思った」

「就任式はとても寒かった。バイデン大統領が就任宣誓をした時は涙が出た」

トランプ前大統領から「最も危険な左翼」と恐れられたサンダース氏はミームがもたらした熱狂、インターネット上に広がった狂乱には興味を示さず、ミトン手袋の製作者が注目されたことを喜んだ。

サンダース氏のミトン手袋を作ったバーモント州のジェン・エリス氏は、顧客から問い合わせが殺到したことについて、「困惑し、圧倒されている」と述べた。

サンダース氏はセス・マイヤーズ氏から「他にも興味深いネタがあれば教えてほしい」と質問され、「それは秘密です」と答えた。

その後、上院議員の顔に戻ったサンダース氏は就任式について、「バイデン大統領の宣誓時、私は涙を流した。そして悪しき大統領はワシントンD.C.を去った」と語った。

サンダース氏のファンはミトン手袋に夢中になっているが、それを作ったエリス氏は、「私が6,000ペアのミトン手袋を作ることは不可能であり、メールを見るたびに新しい製作依頼が入ってくる」と困惑している。

エリス氏はツイッターに、「バーニーのミトンに興味を持ってくれてありがとう！」と投稿した。

ジェン・エリス氏（ツイート）：
「私はバーニーが就任式でミトンを身に着けていたことに感激していますが、私はもうミトンを販売していません。しかし、ETSY（店舗名）にはそれらを作る素晴らしい職人がたくさんいます」

サンダース氏はエリス氏のミトン手袋について、「バーモント州には素晴らしいミトン製品がある。私は良いコートも持っている」と述べた。

なお、サンダース氏のミトンが脚光を浴びたのはこれが初めてではない。

昨年の大統領予備選挙時、サンダース氏はニューハンプシャー州ポーツマスでミトン手袋を装着し、民主党支持者を困惑させた。その後、サンダース氏のミトン姿を宣伝するツイッターアカウント、@BerniesMittensが誕生している。

エリス氏は当時のインタビューで、「2年以上前に始まった小さな親切が、私の想像を超えたものに成長した」と述べた。