ワーナー・ブラザース/映画「アクアマン」

女優のアンバー・ハード氏を映画「アクアマン2」から排除するというオンライン請願が150万件を突破した。

この抗議はハード氏の元夫、ジョニー・デップ氏が映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズから撤退することを発表した直後に起こった。

デップ氏は2016年公開の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」と、2018年公開の続編「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」でゲラート・グリンデルバルドを演じていた。(後任:マッツ・ミケルセン氏)

今月初め、デップ氏はタブロイド紙The Sunの記事に対する名誉棄損裁判で敗訴している。

オンライン請願によると、多くのデップファンおよびその他の映画ファンと思われる人々が「アクアマン2からハード氏を排除してほしい」と望んでいるという。ハード氏は同作で主要人物のひとり、メラを演じている。

請願書には、「離婚以来、彼女はデップを滅ぼすために行動し、デップは磔にされた」と書かれている。また、ハード氏の家庭内暴力に関する告発は虚偽と述べ、彼女自身が「家庭内暴力で有罪判決を受けた」と主張している。

一方、ロンドン王立裁判所のアンドリュー・ニコル判事はThe Sunとハード氏の主張を全面的に認め、「家庭内暴力の告発記事は実質的に真実であることが証明された」と判決を下した。

ハード氏は裁判の中で、「ジョニーはアルコールと大量の薬物に溺れ、私を叩き伏せた。ジョニーはモンスターになった」と語った。

「私はジョニーに平手打ちされ、押し込まれ、髪を引っ張られ、手榴弾のようにボトルを投げつけられた」

EPA/アンバー・ハード(34歳)、ジョニー・デップ(57歳)

請願書の提出者は、「男性も家庭内暴力の犠牲者である。これを認識したうえで、エイターテイメント業界は措置を講じなければならない。正しいことをしてください。アンバー・ハードをアクアマン2から削除してください」と述べた。

The Sunは告発記事でデップ氏を「妻を殴打する男」と名付け、ハード氏は虐待の犠牲者と主張した。

一方、デップ氏は名誉棄損裁判の中で記事とハード氏の主張を否定したが、11月2日に敗訴し、先日、高等裁判所に控訴を棄却されている。

ただし、デップ氏には控訴院に直接申請できる権利が与えられている。(期限:12月7日)

デップ氏は以前、インスタグラムに投稿した手紙の中で、「The Sunの主張が誤りであることを証明する」と述べていた。

デップ氏の声明全文

最近の出来事を踏まえて、以下の短いメッセージを発信したいと思います。

まず、私にサポートと忠誠心を与えてくれたすべての人に感謝します。私は過去数日間、あなたの愛と懸念のメッセージを受け、感動しました。

次に、私はワーナー・ブラザースからファンタスティック・ビーストのグリンデルヴァルトとしての役割を辞退するよう求められたことを報告したいと思います。私はワーナーを尊重し、要求に同意しました。

最後に、英国の裁判所の超現実的な判決が真実を語るための私の戦いを変えることはなく、私は上訴するつもりでいます。

私の決意は依然として強く、記事の主張が誤りであることを証明するつもりです。私の人生とキャリアが判決によって定義されることはありません。

読んでくれてありがとう。よろしくお願いいたします。ジョニー・デップ

2020年 Getty Images/イギリス、ロンドンの王立裁判所、ジョニー・デップ氏
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