テスラ創業者からのバックアップ

テスラの創業者であり、2020年5月に民間事業者初の有人宇宙船ファルコン9を宇宙に送り出した「イーロン・マスク氏」は、ジョニー・デップ氏(57歳)との泥沼裁判に臨むアンバー・ハード女史(34歳)に対し、「24時間365日のパーフェクトセキュリティ」を提供していたことが、ロンドン高等法院での審理中に判明した。

ハード女史はデップ氏と結婚していたにも関わらず、大富豪のマスク氏と接触した、と噂されていたが、真っ向から否定している。

デップ氏は、ハード女史を根拠もなく擁護し、「妻を殴打する男」と表現した日刊タブロイド紙The Sunを訴えている。なお、同社は事実に基づき記事を書いたと主張。両者の意見は真っ向から対立している。

7月21日、人気女優としての地位を確固たるものにしたハード女史は、デップ氏の名誉棄損裁判11日目に出廷した。

ハード女史は、元夫が不在の間(2015年)にマスク氏と接触したという”妄想被害”を却下。世界有数の金持ちと会談したのは2016年以降である、と述べた。

これに対しデップ氏の弁護士を務めるエレアナ・ローズ氏は、マスク氏との不貞な関係について正し、ハード女史が主張するデップ氏の「不合理な嫉妬」および「不法な関係」は間違い、かつ、ただの被害妄想であると糾弾した。

ロンドン高等法廷のニコル裁判官は、ローズ弁護士の厳しい口撃を諫めた。

ローズ弁護士は、2016年5月22日からハード女史とマスク氏との間で取り交わされたテキストメッセージを読み上げた。それによると、ハード女史はデップ氏の”拘束命令”を受け入れるつもりだと、テスラ氏に告げていたことが分かった。

このメッセージは、デップ&ハード夫妻の住んでいたロサンゼルスのイースタンコロンビアビルで発生した「携帯電話顔面投てき事件」の1日後にやりとりされたものである。

携帯電話顔面投てき事件とは、デップ氏が携帯電話をハード女史の顔面に投てき、裂傷を負わせたとされるケースである。なお、このハード女史の主張に対し、デップ氏は「あり得ない。携帯は投げつけたことがない」と反論している。

ローズ弁護士の質問に対しハード女史は以下のように答えている。
「マスク氏が24時間365日のセキュリティ手配を申し出たことは事実だ。彼は私に二度と会いたくなかったとしても、この申し出は成立した。とにかく、この申し出以前に全てが馬鹿げている。私は負傷した。そして、マスク氏は私のことが本当に好きだからこそ、暴力でなくセキュリティを提供した

ローズ弁護士はイースタンコロンビアビルの管理者、アレハンドロ・ロメロ氏の証言を引用した。「2015年、私はデップ氏がオーストラリアでのビジネスで不在にしている時、マスク氏がハード女史を訪問している様子をこの目で見た」

これに対しハード女史は、ロメロ管理者の発言は間違っていると主張。2016年までマスク氏と直接顔を合わせたことはない、と強く反論した。

ロメロ管理者の証言は、ロンドン高等法院に書面で提出された。

それによると、ハード女史は、イースタンコロンビアビルの自室にマスク氏がアクセスできるよう、自分のカギを渡していたという。

ローズ弁護士はこれらの証言から、2015年3月にマスク氏とハード女史が「会談」もしくは「接触」したことは事実であり、それを否定する主張は真っ赤なウソであると述べた

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ハード女史の主張

ハード女史は、ジェームズ・フランコ氏などの人気俳優と共演したことで、デップ氏から「不倫した」と疑われ、非難されたと主張している。なお、フランコ氏と共演した「サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶(原題:The Adderall Diaries)」の興行は大失敗に終わっている。

ローズ弁護士はハード女史に対し、「デップ氏はあなたが不倫していると非難した。そして、あなたはその主張を真っ向から否定した。間違いないか?」と質問した。

ハード女史は「間違いない」と答えた。

ローズ弁護士は2016年5月22日、現地時間23時にイースタンコロンビアビルで撮影されたセキュリティカメラの映像を公開した。そこには、エレベーターで移動するハード女史の姿がクッキリと写り、その直後にフランコ氏が現れる様子も記録されていた。

この映像を見たハード女史は、男がフランコ氏であることを認めた。

ローズ弁護士はハード女史に対し、「フランコ氏はカメラの死角を探していたのか」と尋ねた。

映像には二人が会話している様子が記録されており、フランコ氏はハード女史の顔を見て、「oh my god, what happened to you?(その顔の傷、どうしたんだい?)」と驚いた様子を見せている。

ハード女史はフランコ氏と自宅マンションで会談したことを認めたが、不倫関係は真っ向から否定。「私は酷い精神状態にあった。フランコ氏は私を心配していただけだ」と述べた。

ローズ弁護士は、ハード女史の30歳記念誕生パーティの翌日、デップ氏のベッドで大便が発見された事案について質問した。

この大便事案は、二人のハウスキーパーが第一発見者である。なぜデップ氏のベッド上で排便しなければならなかったのか、と大騒ぎになったが、離婚とはあまり関係ないと考えられていた。

以前、デップ氏はベッド上に大便が放置されていたことに対し、「」と答え、買っていた子犬が排便したのかもしれない、と答えていた。なお、大便の重さは1.3kg~1.8kgほどと推定され、子犬にしては大きすぎるという意見も上がっている。

しかし、ハード女史が不貞な行いを続けていたことに不信感を抱いたデップ氏は、大便が大きすぎる理由を理解したという。ベッド上に残されていた大便は元妻、もしくはその不倫相手が排せつしたものだと主張を改め、非難した。

これに対しハード女史は、ベッド上で大便を排泄したことはなく、いかなる状況下に置かれようと、そのような行為は絶対にしないと反論。「大便事案は、当時買っていた子犬がデップ氏の大麻を誤って食べた結果、もたらされたものである」と述べた。

なお、ハウスキーパーとして働いていたヒルダ・バルガス氏は、子犬がトイレ以外で過ちを起こした時に処理したことがあると述べた。

ローズ弁護士はバルガス氏に対し、「人間と犬の大便を見分けることができるか?臭いでそれと分かるものだろうか?」と質問。バルガス氏は「間違えようがない」と答えた。

バード女史は大便事案について、「私は大便を使った汚らしいユーモアに興味がない。常識外れの恐ろしい行為である」と語った。

ハード女史は2015年3月に発生した「階段事件」についても尋ねられた。

階段事件とは、デップ氏がハード女史と彼女の妹、ホイットニー・ハード氏を階段上で叩き伏せ、突き落とそうとした事件である。なお、デップ氏はこの主張を真っ向から否定。バード女史がレッドブルの缶を投てきし、口に含んだ液体を吐き散らしたと反論している。

ローズ弁護士は、ハード女史が妹の目の前でデップ氏を酷く攻撃、レッドブルを吐きかけたと糾弾した。これに対しハード女史はこの主張を却下、「デップ氏は私の妹に暴力を振るうつもりだった。私は妹を守らなければならなかった」と反論した。

ローズ弁護士は最後に、「あなたがこれまでに主張してきた証言は偽りばかり。自分が有利になるよう物語を作り上げている」と言及した。

一方ハード女史は、「私は目の前で起きた暴力事件を全て記憶することはできなかった。事件が起きた瞬間、私は恐怖に支配され、混乱した」と述べた。

二人の泥沼裁判は今週7月23日に結審する予定。

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