◎中東で最も貧しいイエメンはサウジアラビア主導の連合軍とイランなどの支援を受けるフーシ派の戦争で荒廃した。
イエメンの大部分を実効支配するシーア派武装勢力フーシは24日、首都サヌアなどで鉄砲水が発生し、少なくとも9人が死亡したと発表した。
フーシ派が運営するラジオ局によると、サヌアと南西部ザマール県では先週末から雨が降り続き、広い範囲で浸水被害が報告されたという。
ラジオ局はフーシ派幹部の話を引用し、「サヌアとザマール県の主要河川で鉄砲水が発生し、これまでに9人の死亡を確認した」と報じた。
ザマール県では23日遅くに車が複数台押し流され、少なくとも6人が死亡したとのこと。
サヌア郊外の地区の増水では民家が押し流され、子供3人が死亡。数人が負傷したという。
国連の支援を受ける政府は今のところ大雨に関する声明を発表していない。
中東で最も貧しいイエメンはサウジアラビア主導の連合軍とイランなどの支援を受けるフーシ派の戦争で荒廃した。
イエメン内戦は近代史上最悪と呼ばれる人道危機を引き起こし、この8年で少なくとも16万人が死亡。子供を含む1000万~2000万人が飢餓に直面している。