◎トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。
トルコ西部で山火事が多発し、数千人が避難を余儀なくされている。現地メディアが17日に報じた。
消防庁などによると、西部地域ではこの1週間で130件以上の山火事が発生。その大半は鎮火したものの、第3の都市イズミルなどで少なくとも8件が延焼中だという。
数千人の消防士がこの地域で消火に当たっている。消防は数十の消防飛行機とヘリ、数百台の消防車を投入した。
国営アナトリア通信によると、これまでに1万人近くが避難を余儀なくされたものの、今のところ死者は確認されていないという。
大統領府の報道官は声明で国民に対し、極度の乾燥、強風、高温により、山火事が発生しやすい状態がしばらく続くと予想されるため、屋外で火を焚かないよう呼びかけた。
林野庁も西部を含む全国で山火事のリスクが高まっていると警告。今後10日間は屋外で火を焚かないよう求めた。
報道によると、北西部にある「ガリポリの戦い(1915~16年)」の史跡周辺は焼け野原になり、記念碑の一部が破損したという。この山火事は16日に鎮火した。
一方、捜査当局はボル県の山火事に関連して、放火の疑いで4人を拘束、うち2人を逮捕したと発表した。
トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。熱波に見舞われている隣国ギリシャでも山火事が多発、消防が対応に追われている。
トルコ南東部で今年6月に発生した山火事では11人が死亡、数十人が負傷した。